9月6日:地に足つけて 

9月6日(木):地に足つけて

 こっちは台風が去ったばかりなのに、北海道では地震に見舞われたそうな。なんとも悲劇続きの日本である。

 テレビの画面が災害時のものになっている。画面を縮小して、その周囲のスペースに災害情報を流すというあの画面だ。このような画面も、もう見慣れてしまった感じがしている。

 今日も変更があり、明日の予約の変更もあった。この2週間近く、やたらと変更ばかりだ。いい加減、ウンザリしている。

 特に明日の予約がキャンセルになったのは腹立たしい。明日、地域の健康診断実施日と重なってしまったのだ。予約を取ったときに、うっかりそのことを忘れてしまっていた僕も悪いのだけど、予約が入った以上、健康診断は諦めようと決めていたのだ。

 健康診断を諦めたので、他の予定を明日は組んでいるのだ。健康診断に行けるのなら、他の予定を組み替えていたのだが。キャンセルするならもっと早くして欲しかった。

 万事が万事こんな調子である。

 無性にエーリッヒ・フロムが読みたくなった。9月はフロムを中心に勉強しようかなと思い立つ。フロムを読むと他と差がつきそうに感じる。というのは、かつての勉強仲間でも、フロイトやユングを読む人は多かったけど、フロムを読むという人はほとんどなかったように思うからだ。

 フロムの著作も多数あるけど、僕は8冊か9冊しか所有していない。それを今月中に、つまり後3週間くらいの間に、読みこなすことはできそうだ。読んだら読書評にしていこうかな。

 フロムを読む際には、「自由」「逃走」「社会的性格」といった概念に注意していれば、難なく読めそうである。そういうキーワードに注目すればいいということだ。社会と個人の関係を説くものが多いけど、社会と個人の関係は個人と個人の関係に置き換えることも可能だと思っている。もっとも、そのままの形で置き換えるわけにはいかないかもしれないけど。

 よし、今月の目標もついた。予定の変更やキャンセルに一喜一憂せずに、地に足つけて勉強していこう。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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