9月4日:『部屋にケーブルを通す夢』

9月4日(木):部屋にケーブルを通す夢

 今日も夢を見た。次のような夢だ。
(夢―「部屋にケーブルを通す夢」
 僕はある家にいる。誰かの家でとても広い。I君と一緒に、各部屋に電気のケーブルを引き込むという仕事をしている。一つの部屋に太いケーブルを通し、それから隣の部屋へさらにケーブルを通していく。一仕事終えた後、僕は家の持ち主からケーブルが余っているということを知らされる。見ると、その部屋に引き込まれたケーブルが床に寝かされている。僕はI君を探した。I君は近くの休憩所のような所で、何人かの人たちとお喋りをしていた。その中には僕の知っている人たちもいた。I君に事情を説明する。ケーブルが長すぎるので、それを家の外まで引っ張り出して、後は裁断しようということになった。僕たちはその部屋に入り、ケーブルを引っ張っている。なぜかもう一人増えていて、その人がケーブルに線を引いている。その線のところでケーブルを切ると再利用もできていい、と説明していた。

(連想と感想)
 ケーブル(電線)を引き込む作業というのは、次のような状況である。部屋ABCDがあるとすると―A―B―C―D―というようにケーブルを引く。最後のDの部屋から外へ出す分が終了しておらず、Dの部屋に取り残されているという状況だったわけだ。
 昨日の学校で大勢が作業している場面と比べると、ずいぶんスッキリした観である。I君は僕の大学時代の友達だった人だ。また、休憩所にはバイトで知り合った人なんかもいたし、最後に増えていた一人もバイトでの知人に似ていた。昔、知り合った人たちが何人か出てきた。昨日の夢のように無個性な人びとではない。
 昨日の夢が作業の割に人間が多かったのに比べて、今回は作業の割には人手が足りない。僕とI君だけで、けっこうたいへんな仕事をしているという感じがあった。
 また、昨日の夢の、学校における工事が、至る所で何かやってはいるんだけれど、何をしているのか全体が見えなかったのに対し、今日の夢は、作業の内容がはっきりしている。
 各部屋を一本のケーブルでつなぐということをしている。作業が終わったと僕たちは思い込んでいたけれど、本当は最後の部分が残っていた。この作業は、自分が思っているよりも、もう一押ししなければいけないのかもしれない。
 部屋とは僕たちの居る空間のことだ。自分の部屋、職場の部屋、過去においては教室とか部室とかいうのも部屋だ。その時々に自分の身を置く場所だ。それをつなぐという作業をしていることになるから、どこかそれぞれの部屋に居た自分の統合を目指そうとしているのかもしれない。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

(付記)
 またもや夢を見たようだ。やはり働いている。独りで仕事をしている僕だからかもしれないが、みんなと一緒に仕事をするという夢を見てしまうようだ。この当時は独りでやっていくのがしんどかったかもしれない。
(平成29年2月)

 

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