9月29日(日):月末の一週間
9月はなかなか散々な月となった。とかく忙しかった。本業の方は相変わらずな感じであるが、バイトと私生活の方ではあれやこれやと用事が多かった。この一週間くらいのことを書いて残しておこう。僕が何をして、どう生きたか、僕は残しておきたい。
まず、9月20日から書かなければならない。この日、夜勤明けに散髪に行き、その後、父と一緒にケータイショップに行く予定だった。ところが、散髪屋は客が多く、一時間半かけて待ち、僕の順番の来る前に帰らなければならなかった。父との約束の時間のためだ。
散髪を諦め、ショップに向かう。家族割でやっていたのを、銘々個別のケータイにするためだ。父も終活をやってるわけだ。ところが、ショップでもこの要件を終えることができなかった。店側のシステムの関係だ。二つのことを終えるはずだったのが、どちらも断念することになった。
散髪とケータイの件と、23日月曜日に持ち越されることになった。どうにか終えたものの、ケータイの方は順調に進展するか不明だ。
24日火曜日は寝不足のまま夜勤をし、25日の早朝は夜勤明けで職場に出る。まあまあフラフラしていた。それに夜勤終了も遅くなり、加えて、遠方の店舗での勤務だったので、職場入りも遅くなった。
25日はバイト料が振り込まれる日だったので、銀行でお金を下ろし、支払いを済ませる。wi-fiの料金も支払わなければならない。先月分から未納となっている。支払いに行かなければと思いつつも、そのヒマがなかった。今日こそは払うと決めていたものの、最初は時間が早くてショップが開いておらず、帰宅前に行くと、ショップはギリギリ開いていたもののレジを閉めたということで支払えずに終わった。閉店してからレジを閉めやがれ、と心の中でずっと毒づいて帰宅した。
それはさておき、ショップが開いていなかったので後回しということになったのだが、とかく空腹だった。昨日の夕方から何も食べていないのだから当然である。高槻のサイゼリアは10時から開く。迷わずサイゼリアへ。けっこうガッツリと食ってしまった。
サイゼリアの後、某立ち飲み屋へ寄った。昼から開いている店だ。そこで飲み友達と会ってしまった。彼は今日は休日だとのこと。少しばかり一緒に飲む。彼が迷惑でなかったら良いのだが、僕は相手ができて嬉しかった。
その後、職場に戻り、本でも読もうと思ったが、夕方頃、もうダメだと寝てしまう。起きて、急いでショップに駆け付けたものの、先述のように、レジを閉めた後とのことだった。
26日は、夜勤明けで、また外出した。運動不足なのでウォーキングも兼ねて外出した。いくつかの用事を済ませると、長岡天神に行く。そこの古書店が目当てだ。よせばいいのに本などを購入。映画『将軍たちの夜』のDVDが300円で売られていた。即買いしてしまった。ちょうど、もう一度観たいなと思っていた矢先である。その他、本とCDをいくつか買う。本は、専門のものはなく、趣味で読む本と、それから哲学系の本とを買った。買ったのはいいけれど、読む時間があるのかどうか。
でも、最近はいささか強情を張っている。なんとしてでも趣味もしてやろうと気負っている。そうでなければ、バイトだけで一日が終わってしまいそうだからである。本業の方でも事情は同じで、何が何でも本業関係のことを毎日少しでもやってやろうと、強迫的な努力を続けている。
そうだ、と思い出したわけだけれど、この辺にもショップがあったはずだ。先日払い損ねたwi-fiの料金を払おうと思った。ところがである。確かこの辺りにあったはずだと、記憶を頼りに練り歩いたものの、ショップがなくなっているのだ。もしくは僕の記憶違いで、最初からそこにはなかったのかもしれないのだけれど、あると思って行ったらなかったのである。また支払えずだ。それに、そろそろ疲れてきた。
疲れてきたので帰宅したかったが、一方で空腹でもあった。直帰するか、何か食べてから帰るか、少しばかり悩む。阪急の駅の近く、「松の屋」があった。とんかつ屋さんなんだけれど、カキフライ定食の登りが出ていた。なぜかミョーにそそられてしまった。つい、中に入り、カキフライ定食を食ってしまう。こういう出費は減らしたいと思いつつも、そそられてしまった以上、その気持に従った方が精神衛生上好ましいことだなどと自分を合理化して、食事を堪能した。
帰宅。すぐに寝る。寝不足の時のフラフラする感じ、頭がボーっとなってトリップしてる感じがずっと続いている。今から寝ると4時間は寝られる。ところがである。買った本、CDが気になりだして、とても落ち着いて寝るどころではなくなってしまった。結局、2時間ほど寝ただけで夜勤に向かった。
27日金曜日。夜勤はかなり堪えた。帰って寝る。久しぶりにグッスリ寝たように思う。当初の予定では、午前中には起きて、高槻に出る予定だった。引き落としの類がきちんとなされているかどうかの確認もしたかった。もし、何か引き落とせていないものがあれば、入金するという段取りだった。
しかし、起きたのが昼を過ぎていた。今から行っても入金は間に合わないのだけれど、とりあえず、職場に向かう。まあ、なんとか厄介な引き落としの方はできたようである。おそらく、一つはできなかったのだろうけど、ここは後日ハガキを送付してくれるから良しとしよう。ついでに、二度三度と未遂に終わったwi-fiの支払いも終わらせる。やっと払えた。
職場に戻り、勉強する。離人症に関する論文を読む。今はあまり離人症なんて言わないか。解離性障害に組み込まれた観がある。でも、今の僕にとっては大きなテーマともなっているので、古い論文であれ、当時はどう考えられていたかを知るというだけでも有益であると思う。
ところで、この日はバイトはなしだ。特に理由もなく休みにしてやった。夜はいつものところに顔を出すかどうかで迷った。もし、飲むのだったら、どこかで晩御飯を食べておきたかった。結果、どこかで晩御飯を食べる時間的余裕がなく、近所のコンビニで買って、コンビニの駐車場で立ち食いするという事態になった。最近、こんなのがけっこうある。
さて、いつもの行きつけの店。久しぶりに会う人もあり、それなりに良かったのではあるが、なんだか、この付き合いも疲れてきたな。面白い人、仲の良い人も数人はいるのだけれど、そうでない人もおる。後者がだんだん苦痛になってきた。苦手な人でも、その場を取り繕って、それなりに上手くやってきたつもりではあるのだけれど、そういうことをすることが疲れてきた。
限りなく終電で帰宅。道中、止めておけばいいのに、〆のラーメンなんぞを食してしまう。普通に美味しいとは思うけれど、メチャメチャ美味しいというわけではない。最近は何を食べてもそういう感じだ。普通に美味しいと思うことは思う。でも、それ以上の体験とはならないのだ。食べることの喜びが淡泊になっていると自分で思う。
〆のラーメンを食べながら、しまったと思った。すぐ近くに10年来の付き合いの店があって、この時間だったらかろうじて開いているはずだ。まだ間に合うだろうかと急いで駆け付けた(本当は走れないのだけど)ところ、まあ、最後の一杯を飲むことはできた。地元で飲むのはこの店だけだ。行きつけの店よりも、こちらの方が楽しかった。新しく知り合った人もあり、良かった。
そこから帰宅。バイトしているコンビニに顔を出してやろうかと思ったが、止めた。きっと面白くない。それなら、地元店での良かった体験の余韻に浸ったまま帰宅する方が幸せだ。
そうして帰宅したのは28日土曜日の2時ころだ。バタンと寝た。起きたのは5時だ。けっこう飲んだのに、寝たのは3時間だけ。まあ、前日にグッスリと寝ているので、寝不足という感じはしなかった。
朝の5時から映画を観る。『将軍たちの夜』だ。やっぱりこの映画は面白いな。観終わったころには8時になっていた。
それから少しだけ休息して、10時には家を出る。家にいてもダラダラと過ごしてしまいそうなので、とにかく外を歩こうと思った。電車に乗り、河原町まで出る。
繁華街に出てもいいことは何もない。結局、古書店をいくつか回っただけだった。ああ、それで、止めておけばいいのに、また買ってしまった。相変わらず、専門分野の本は無しだ。心理学や精神医学系の本で、惹かれるものが何もない。僕の蔵書を紐解く方に興味が集中している。新しく何かを読もうという気持にはならない。
お昼をどこかで食べたいと思ったが、どうも入ろうという気持になるお店がない。あちこち彷徨った挙句、コンビニでおにぎりを買って、店頭で立ち食いして、それで昼食は終わりとなった。
相も変わらず観光客だらけだ。別にそれが悪いとは思わない。中には和服姿の外国人も見かけて、なかなか日本を堪能しておるなと思ったりもした。町が賑やかなのはいいこっちゃ。でも、僕がかつて通った店は跡形もないのが寂しい限りだ。ここにジャズ喫茶があったなとか、ここに中古レコード屋があったなとか、いろんなことを思い出す。当時は、この界隈に来たら一日過ごせていたのだけれど、今は3時間が限界。13時ころには帰路に就く。
帰宅。今日買った古書の中に『真夏の処刑人』(ジョン・カッツェンバック)があった。面白いらしいんで買ってみた。文庫本で430ページほどある。24時間内に読み終えてやろうとなぜか思い立つ。夕方までに180ページほど読む。確かに面白い本だ。
もっと続きを読みたいけど、夜勤を控えている。
ここから29日日曜日、つまり本日となる。
夜勤はかなり堪えた。休憩時間は本の続きを読みたかったけれど、その休憩時間が有って無いようなものだったのだからしょうがない。9時間近く立ちっぱなしだ。若いころはなんてことなかったのに、今では足にくる。痛くなってくるのだ。それに疲れもひどい。
6時に終了なのだけれど、すぐには動く気がせず、座って休む。帰って寝ようかという誘惑も芽生えたけれど、そこは自分に厳しくして、高槻に向かう。家に帰ってしまうとダラダラ過ごしてしまう可能性が高いからである。
8時ころ職場入り。朝食のパン(コンビニで買ってきた)を食べ、『真夏の処刑人』の続きを読み始める。100ページほど読んだところで、激しく睡魔に襲われ、少しだけ眠る。11時半頃目覚めて、また続きを読む。ところがである、また寝てしまうのだ。寝たという記憶がなく、知らない間に寝てしまった。起きた時には午後2時になろうとしていた。ああ、24時間以内に読み終えると断言した本を読み終えることができなかった。最後の100ページほどを一気読みして、結果、2時間ばかり超過したけれど、ほぼ24時間以内に読んだということにしておこう。
内容はすごく面白かった。これはミステリバカにて取り上げなければと思い、パソコンを開いている。で、それを書くのかと思いきや、まずはブログからといって、これを書いている次第である。
こうして僕の日々が過ぎていく。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)