9月23日(金):連休
世間は三連休の最中である。今週末から二度目の三連休がある。僕は思うのだけど、どれだけの人がこういった連休をありがたがっているのだろう。
この連休中に来たクライアントの一人が、連休で休んでいても仕事のことが気になると語ってくれた。土日月と休んでも、その分火曜日にどっさり仕事が待っているかと思うと、三連休中にも仕事をして、火曜日からの負担を軽くしたいと思う、と彼は語った。もっともな意見だと僕も思う。逆に、三連休のために事前に残業をいつも以上にしなければならない人たちもいたことだろう。一体、この連休というものは誰のためにあるのだろうと、僕はいつも不思議に思う。
祝日はあっても構わないとは思う。しかし、例えば成人の日や体育の日というのは、決まった日付ではなく、必ず月曜日になるというように決められた。昔は年によって「飛び石連休」になるなどと言われたりしたものだけど、今では必ず三連休となるように設定されてしまっている。連休になって喜ぶ人がどれだけいるのだろう。三連休で喜ぶのは子供くらいではないかと僕は思う。
僕自身、三連休はあまりありがたくないし、喜ばしいことでもない。連休も変わらず僕は仕事をしようと決めているのだけど、普段の土日よりも、連休は分が悪くなる。と言うのは、土日に来てくれるクライアントでも、三連休とかになると、「ちょっと旅行に行くので」などと言って、その週は飛んだりするのだ。また、毎週月曜日に来てくれている主婦のクライアントが、今度の月曜は休日で主人も子供も家に居るからという理由で、面接が飛んだりする。ホントに連休は僕にとって迷惑この上ないものである。
連休にすることで、経済効果が上がっているかどうか、僕は分からない。期待していたほどのものではないのではないかと思っている。昨日(18日)は、家庭の事情で急遽休まなければならなくなった。それで一日中、外にいたのだけれど、案外人は少なかった。もっと混雑するだろうと予想していたのに、それほどでもなかった。もちろん、連休の真ん中ということもあるだろうし、僕が出かけた場所も関係するだろうけれど、それほどひどい混雑や渋滞には出くわさなかった。案外、皆さん、連休は家でじっとしていて、こんなことなら仕事している方がましだなどと思ってらっしゃるのかもしれない。
僕は、ゴールデンウイーク、お盆休み、年末年始はアルバイトをするようにしている。アルバイトと言っても、父がしていた仕事の関係でしているのだけど、でも、休みが欲しいとは思わない。日本人はもっと働いてもいいのではないかと僕は思っている。かつて、日本人は働き過ぎだと言われていた。「エコノミック・アニマルだ」と揶揄されていたのだけれど、そんな日本人の姿はもう過去のものだと僕は思っている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
連休に関する考え方は今もあまり変わっていないな。休日はあまりありがたくない。特に外側から決定されている休日はホントに困りものだ。
(平成28年11月)