9月12日(月):ブログを始める
ブログの欄がある。遊ばしておくのも勿体ないなあと、前々から思っていた。でも、何を書いてよいやら分からず、活用できないままここまで来てしまった。
担当者は「何でも、好きなこと書いていいですよ」と言ってくれている。しかし、このホームページ自体が僕の好きなことを書いているものだから、これ以上好きなことを書けと言われてもどうしていいやら迷ってしまうのである。
思えば、このサイトは僕が作成する三つ目のサイトである。最初の旧々サイトは、原稿は自分で書いた。でも、業者さんは「更新してくださいよ」と繰り返すのだけど、具体的には何も言ってくれなかった。データも送ってくれるのだけれど、そのデータをどう解析するのかというようなことは教えてくれない所だった。結果、その時は一度も更新されずに終わった。
二つ目の旧サイトでは、僕が個人的につけていた「臨床日記」に基づいて、原稿を追加していくという形を取った。それは本サイトでも変わらずである。
「臨床日記」の方は、僕が個人的に書いていたものなので、僕にだけ理解できればいいものだったのだけれど、こうして人様が読むかもしれないとなると、多少読むに堪えるだけのものにしなければならなかった。少々手間がかかる。「よくそれだけ書くことがありますね」などとクライアントさんからも、当時の担当だった人からも言われたのだけれど、それはとんでもない話で、本当は書いて更新するのが追いつかないくらいである。
旧サイトでは、全体で5ページしかなくて、そこに後から後から原稿を追加していくので、1ページが半端じゃない量になってしまった。それがネックになって、旧サイトは捨てることになったのだ。
本サイトでは、「何ページでも追加できますよ」と、非常に嬉しいことを業者が言ってくれたので、迷わずそこと契約した。ページ数はどれだけ多くなっても、各ページをほどほどの分量で収めたかった。
さて、問題はサイトとは別のブログである。担当者は、僕の行きつけのお店の紹介でも、お得な情報でも何でも書いていいと言ってくれているわけだけど、どうもそういうのは書く気になれない。読んでくれる皆様が興味を持たれるようなことや面白いことは、僕の性格からして、書けそうにないなと思っている。つくづく面白味のない人間だなと自分でも思う。サイトの方では、熱心に読んでくれている人もおられるようで、僕は感謝するのだけれど、僕のような面白くない人間に付き合ってくれる人がいるということは、僕にとって驚きでもあるし、ありがたいことでもある。面白くない話を今後とも綴っていくことになるかと思う。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
記念すべきブログの一発目だけれど、読み返してみると、なんのビジョンも目的もなく始めたのだなあと思う。
初めからあまり明確に決定しないで、やっているうちに形になるというやり方を僕はしてしまうのだ。このブログもそうだったのだなと思う。付き合ってくれる人にとっては困ることだろうけれど。
ちなみに、そういうやり方は、芸術家のやり方であり、女性的なやり方なのだと僕は思う。僕はそのやり方のほうが性に合っている感じがしている。方針をしっかり固めて、目標を設定し、然るべき利点を獲得することを目指し、逸れることなく方向を見定めてから取り掛かるというのは、かなり男性的なやり方ではないかと思うのだ。そちらはどうも僕の性に合わない。
(平成25年6月)