9月10日:原点に帰って  

9月10日(日):原点に帰って  

  

 今日のクライアントと面接していて、改めて自分の体験を語りなおしていくことの重要性を認識した。 

 日々、様々な体験を僕たちはしているけど、それはしっかり語りなおされないと自分のものになっていかないのだ。 

 自分のものになっていかない場合、それらの体験はただ僕のそばを流れすぎていくだけのものになり、僕の中に蓄積されていかない。  

 このブログも僕の経験したことを綴るものであった。原点回帰しなければならないと思った。  

 また、夢も記録に残しておこうと思う。日々、それなりに夢は見ているのだけど、最近は横着して記録に残さなくなっている。やはり、良くないことだ。心の創造物である夢。どんな内容の夢であれ、それは心の活動である。心を大切にするなら、夢も記録しよう。解釈なんかは二の次でいいから、記録だけでも残そうと決意を新たにする。  

 早速、今日見た夢を書くことにした。ちょっと長大な夢だったので、これは別ページにて書くことにした。  

  

 日曜日は基本的に夕方までにしている。日曜日の夜はあまり予約が入ることがないので、一応、18時で終了することにしている。  

 今日は割と忙しかった。あまり他人のことを書くわけにはいかないけど、それなりにクライアントと有意義な仕事をしたという感じがある。それはそれでいいことだと僕は感じている。  

 何がいいことかと言うと、クライアントに新しい視点が生まれてくることである。自分自身、他者、世界に対して、今までとは少し違った目を向けるようになることである。少しでもそれが達成された時に、僕は充実感を覚える。  

 このことはとても大切なことなのだ。例えば、僕が新しい目を持つとする。そうすると新しい自分が見えてくるのだ。他者や世界も新しい対象として見えるようになるのだ。問題に対しても、それが今までとは違った姿のものとして見えるようになるのだ。そうなると、その問題は再定義されることになる。再定義された問題には新たな解決の道が開かれることになるのだ。  

 まあ、そんな観念的な話は今日は控えよう。いずれサイトの方でそういうことも述べることになるだろう。  

  

 夜、駅のところですごく久しぶりの人と出会う。4年ほど前に呑み屋で働いていた女性だ。一時期、高槻から離れていたのに、最近、こちらに戻ってきたそうだ。それでこちらで何をしているかというと、呑み屋で働いているということだった。  

 久しぶりということもあって、僕は彼女の働く店に呑みに行く。  

 当然と言えば当然だが、彼女は4年前とはすっかり変わっていた。  

 水商売がいけないとは言わないけど、女性の場合、限界があるように僕は思っている。若いうちはいいけど、年齢を重ねると、だんだん働き口が減っていくものだ。女性にとっては長く続けられる仕事ではないと僕は個人的には思っている。水商売で生きていこうとするなら、自分の店を持つしかないという場合だってあるように思う。  

  

 これはまた別の女性なんだけど、水商売を始めてから人柄が変わってしまったという人も僕は知っている。何て言うのか、スレてきた感じがあるのだ。  

 周囲の世界に容易に影響されたり、感染してしまうような人は、給料の良し悪しよりも、環境の良し悪しで仕事を選んだ方がいいと僕は思うのだけど、この人の場合、自分にそういう傾向があるとも理解せず、夜の世界に飛び込んでしまっているのだ。そうして、今、見た目にもスレてきているのがわかるのである。  

 ちなみに、この人の店にも飲みに行ったことがあるが、客層がいささかガラの悪いところがあった。別にこの客たちが悪いというわけではないが、彼女がこういう人たちからの影響を被らないかと心配になったのは覚えている。  

  

 ああ、4年ぶりに再会した彼女から聞いた話もいろいろあって、考えさせられたけど、もう書くのがしんどくなってきた。その話は後日、綴っていこうと思う。  

  

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)  

  

  

  

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