8月4日(水):できるうちに
身辺整理の第二弾(本当は第何弾だかわからないけど)をする。廃品回収業者に来てもらうことになっている。本当は昨日だったら都合が良かったのだけれど、業者さんの都合で今日になった。
昨夜のうちにある程度の準備はしておいた。今朝、それらを表に出しておく。出勤前にそれだけやっておいた。今朝は予定を入れてないので、できれば回収されるまで見届けたかったのだけれど、家でじっと待つということにも耐えられず、ほどほどのところで家を出た。
外を歩いていると暑さで参ってしまう。こんな時期に五輪なんてやらかすのだから、選手たちもたいへんだろうな、などと思う。絶対に戸外で運動なんかしたくないっていう天気だ。
駅のエレベーター。お父さんが小さな子供の手を引いてエレベーターに乗ろうとしていた。僕のすぐ前を歩いていた人たちだ。その子供がエレベーターに乗れないで往生している。結局、父親がその子を抱きかかえてエレベーターに乗った。その子の気持ちもわかると思った。
子供の頃、エレベーターに恐怖感を覚えていた時期がある。階段が足元から流れ出てくるのに合わせられるかという不安と、次はタイミングよく降りることができるかという不安もあった。降りる際には、今度は階段が収容されていくのだ。あれを見ているとなんだか自分もあそこに吸い込まれていくような感覚があったのを覚えている。
僕にはたくさんの恐怖症があったけれど、エレベーター恐怖症はあまり印象が残っていない。おそらく、エレベーターに乗る機会がそんなになかったためであろう。
さて、職場に到着。こういう時に限って留守番電話が入っている。昨日のクライアントからか、とも思ったが、メッセージを聞いてみると新規の人だった。少し一服してからその人に電話をかけた。そう、少し休憩を挟まないと動く気になれないのだ。ちょいと暑さにやられたという感じがある。
それから、午前中はブログやサイト原稿を書いて過ごす。廃品回収業者は全部回収してくれたかなということが時折意識に上がる。しかし、それを気にしても今はしょうがないので、僕は僕の現実に戻る。今やるべきことに僕は留まる。
お昼休みはしっかり取った。これが大事である。あんまりバタバタした中で仕事をするのは好まない。というか、もう無理が利かない。先日もオンとオフの話をした(注:臨床日誌へ移行しました)けれど、年を重ねるほどオフの意味が分かってくる。若いころは、日中に仕事をして、そこから夜勤仕事をして、夜勤明けでそのまま日勤に向かったなんてこともずいぶんやってきたけれど、この年齢になるとさすがにそういうことはできなくなる。
午後からは予定されていたことはすべてこなした。それなりにソツなくこなす。それでいい。カウンセラーなんて仕事は、一回一回に全力投球しなくていいのだ。それをやるとクライアントさんが厳しくなるからである。いや、これはホントなのだ。カウンセラーがあんまり一生懸命すぎると、クライアントは自分のありとあらゆることに取り組まなければならなくなってしまうのだ。本当に必要なところだけ、大事なところだけ取り組み、その他は後回しにしようくらいでちょうどいいのだと今では思っている。
夜、ブログを書く時間を確保したので、こうして書いている。今日もいろいろなことがあった。いろんな経験をすることができた。一日に経験したことの全部を書き残せるわけではないので、その一部だけをこうして書いている。
この後、帰宅して、身辺整理の続きをやるのと、パソコンの中の整理もやろうかと思っている。まだ今日は終わっていない。できるだけのことをやっておこうと思う。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)