8月31日:ほどほどの一日

8月31日(火):ほどほどの一日

 

 今日は定休日である。こういう日はウォーキングして日頃の運動不足を解消したいものである。その一方で、あれやこれやのことをやらんといかんなあという思いがあり、気持ちが引き裂かれるようである。

 取り敢えず、その両方をこなすように努めてみる。朝、早く家を出て、歩き始める。早いうちにウォーキングを終わらせようという魂胆だ。しかし、これは裏目に出てしまった。京都の河原町の方へ出たのだけれど、時間が早くてどこもお店が開いてない。

 今日の予定の一つに買い物がある。それを河原町で済ませようという計画でもあった。ウォーキングと一石二鳥を狙ったわけだ。京都というのはお店が開くのが遅いのだ。一般的には10時にオープンするものであるが、11時オープンのお店がザラにある。書店なんかはそうだ。

 すでに一万歩くらい歩いていて、疲れてきた。一服したい。喫煙可のカフェを見つけたので入る。喫煙ブースがあるのだが、ビックリだ。加熱式タバコのみOKで、紙巻タバコはNGときた。こんなところでコーヒーなんか飲んでられないと思い、注文はしたものの会計を済ませて出る。

 今の話は少し説明しておかないと誤解を招くな。飲食店内に喫煙場所を設ける場合、けっこう厳しい基準をクリアしないといけないのだ。基準をクリアするだけの設備を整えておかないといけないわけだ。加熱式タバコは紙巻タバコに比べて煙が少ない。加熱式がOKで紙巻がNGとは、つまり、換気システムが不十分なのだと思う。この換気システムなら加熱式まではOKだけど紙巻ではNGとなったのではないかと思う。すると別の意味で危ないわけだ。換気システムが十分でないということはコロナ感染リスクが高いということを意味する。店を出たのはその理由である。リスクの高い場所に長時間滞在したくないのである。

 公園の喫煙場所はコロナ感染のために封鎖されている。喫煙者は構わずに喫っているのだけれど、どこか喫煙できる場所を探そうと思う。パチンコ屋があればいいのだが、まだオープン前の時間だ。それでも行ってみる。店はオープンしてないけれど、すでに待っている人たちがいて、喫煙場所も開いている。助かったと思った。

 禁煙、禁煙って騒ぐけれど、本当にそれでみんな健康になっているのかね。喫う人も喫わない人も、それでどこか良くなったところでもあるのかね。ユーチューブの方がもっと害があると僕は思うのだがいかがなものだろうか。

 さて、まだあと一時間近く時間を潰さないといけない。そうしないと買い物の用事が済ませられないのだ。取り合えず、また歩き始める。ブックオフが開いていたので入ってしまう。こういう所に入ってしまってはいけないのだ。三冊購入してしまう。

 その後もコンビニで時間を潰したりしながら、ようやくお店が開く時間となる。一点だけ買い物をして終了。それを買おうと思っていたのだから目的は果たしたことになる。

 しかし、まあ、どうだろうね。平日の朝ということも関係しているかもしれないけれど、観光客のいない京都はまるでゴーストタウンだ。繁華街でも人通りは寂しいものだ。これは京都市が破綻するのも時間の問題のような気がする。

 さて、買い物を済ませて、その後どうするべきか。家に帰ろうかと思ったが、結局、高槻まで出ることにした。午後からは職場で、今日買った本をずっと読み続けていた。帰宅後も読み続けた。なんだかそれで今日一日が終わった感じだ。歩いて、買い物して、本を読んで、それだけのような気がする。

 まあ、それでも良しとしよう。ほどほどのところで満足するなり、ほどほどのところで妥協するなり、そういうこともできた方がいい。

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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