8月3日(土):一人のバカは迷惑千万
昨晩から今朝にかけてローソンでバイト。ほとんどの時間をワンオペでやったので疲れた。ワンオペで手が足りない時に限って、変なのが来おる。
忘れもせんわ。昨晩の22時23分だ。問題の客をXとしておこう。Xは料金の支払いをしに来て、その後、すぐ一点の買い物をしたのだ。この前後のいきさつを述べよう。
Xの直前にお茶の引換があった。クーポン券とお茶を持ってきた客のレジ打ちをしている。クーポン券とお茶とは交換だから代金は0円である。
ここで僕がレジ会計を済ませばよかったのだけれど、そのままXの支払いを受け付けてしまったのである。これに関しては僕も自分の非を認めるのであるが、Xには損害はないことだけは明記しておこう。
Xは支払いをする。僕の方はバーコードをスキャンする。問題なくスキャンできた。ここを押さえておこう。次にXが会計を済ませる。普通の流れである。会計にも問題がなかったので、僕は領収証に店の印鑑を捺印して、Xに手渡す。以上でこの会計が終了である。
その後すぐにXは買い物をした。それも問題なく済む。それでXは帰ったのだけれど、およそ30分後、店にやたらと電話がかかる。ワンオペなので電話を取れないのである。何度も何度もしつこく電話がかかる。
ようやく手が空いて電話を取ったら先ほどのXだ。料金を支払った時にレシートが出なかったと言う。これはレジから出るレシートのことである。僕の方はレシートが出たのかどうかは知らない。だからレシートの束から該当するのが見当たるかどうか捜してみた。
Xはしびれを切らしたのか、ジャーナルを見ろとか命令してくる。だから僕もジャーナルで検索する。その時に、Xの支払いがお茶の引換と一緒になっているのを知った次第である。
それは悪かったですねと僕も思うんだけれど、だからどうしてほしいのか、Xの言うところからは全然伝わってこないのである。
一旦電話を切って、再度Xは電話をかけてきた。またかと思うだけだ。案の定、こっちは手一杯で最初の電話は取れなかったのではなかったかな。電話にでると、先ほどの話の繰り返しだ。僕の方も時間があったので、レシートを一枚一枚確認していった。数十枚あるのをいちいち見ていったわけだ。結果、レシートはなかった。
レシートがあるかとXは問うので、無いと答えてやった。それもXには不服であるらしい。必ずレシートが出るものだと信じ込んでいるようだ。僕も詳しくはわからないけれど、レシートが出ないこともあるようだ。公共性の低い支払いだと出ないかもしれない。
Xは繰り返しジャーナルを見ろと訴えかけてくる。僕は見る、何度見てもなんの変哲もないデータが出るだけだ。それもそのはず、なんらエラーもアクシデントもないからである。
ああ、いい加減こんなことを書いているのが面倒になった。僕が思うに、Xはレシートが出るはずだと信じている。それが出なかったので心配になるというわけだ。正確に言えば、レシートは出ているのであり、Xはそれを取っているのである。そこにはお茶のことしか載っていないというのだから、(お茶と支払いが一緒になっているはずだから)支払いの分が明記されていないことが問題になっているに過ぎない。仮に、お茶のレシートの後に支払いのレシートが出たとしても(捜してもなかったから出なかったのだろう)、それを取らなかったXの自己責任である。
そして、Xは領収証を持って帰っているのだ。レジから出るレシートなんて、これを受付しましたよってだけのものだ。領収証の方は、誰それさんが、どこそこに、なんぼの金額を、何月何日に、どこそこのコンビニで支払いましたよっていう、すべての情報が記載されているのである。だから領収証があれば問題がないのである。
それに、レジでスキャンが通り、会計が済んでいるなら、支払いは遂行されたのである。現実にお金が動くのは翌日になるけれど、データはすでに支払先に飛んでいるはずである。これは割と早く届くらしい。電気代を未納にしていて電気を止められいたっていう人が、コンビニで支払いをしたところ、帰宅したら電気がついたって話も僕は聴いたことがある。だからデータは速やかに先方に届くものだと思っている。Xが店に電話をかけてきた時にはすでにXがここで支払ったという情報は支払先に届いていただろうと思う。
結局、無いものを出せと言われているようなものだ。エラーが出ていないのにエラーを捜せと言われているようなものだ。無理難題にもほどがあるってものだ。それも単にXが納得できないというだけで、Xに延々と付き合わされるのもたまったものじゃなかった。
僕だったらどうするだろうか。領収証が手元にあるのだから支払いは上手く行ったなと自分を納得させるだろう。それでも心配だったら、明日、支払先に連絡して、支払いがきちんとできているか確認するだろうと思う。それが、コンビニに電話するよりも、確実であるからだ。
ちょっと思考を働かせれば、自分を納得させたり、落ち着かせたりすることもできるし、最短で確実な方法も見つけ出すことができるってものだ。
とかく、一人のバカは迷惑千万この上なしといったところだ。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)