8月26日(金):「セミナーに向かう夢」
(夢)
最初、僕たちはどこかの集合場所のようなところに集まっていた。7,8人くらいいたのではなかったかと思う。中にはヤンキーみたいな格好の男性が3人ほど含まれていた。
そこから僕たちは会場へと向かう。講義かセミナーかに参加するためだった。
僕は一人で歩いていた。少し前に女性のYさんが歩いているのが見える。僕は彼女に追いついて一緒に行こうと誘う。
しばらく僕とYさんは並んで歩く。川べりの公園のような場所に着く。時間があるからと、僕たちはそこら辺を散策する。遊歩道とかも整備されていて、緑豊かな感じだった。何をお喋りしていたか分からないけれど、僕たちは会話をしながら歩く。
公園を出て、街へと出る。公園の出口からすぐに賑やかな街並みが開けていた。
やはりしばらく歩いて、僕たちは一軒のカフェのような店に入る。どういうわけか店内は無人で、セルフでなんでもする感じだった。
Yさんは厨房が汚いとか言って、掃除を始める。そのうち、この店の人らしき人たちがやってくる。僕は挨拶か何かしたと思うのだけれど、店員の男性はひどく無愛想で、僕に背中を向けて立っている。
彼の後姿をよく見ると、後ろ手にナイフを握っている。下手に近づいたら刺されてしまうかと思った。
ちょっとヤバい奴かと思って、僕はYさんにそれとなく知らせて店を出ようと思った。Yさんが一度出てきたのだけれど、すぐに厨房に引っ込んでしまった。僕は知らせる機会を失してしまった。
ともかく、怖いので、僕はその男性に、手に持っている物騒なものは仕舞ってくれんかと頼んだ。
男性は振り向いて僕を見るや、ナイフを仕舞ってくれた。よくよく話を聴くと、彼は遊んでいる人間が許せないのだと言う。そこで僕は誤解のないように伝える。僕たちも遊んでるんじゃなくて、仕事の関係でセミナーに出なければならず、その道中にあるのだ、と。彼は納得してくれた。
僕とYさんはその店を出て、会場に到着する。なぜかは知らないが、Yさんとはぐれてしまう。会場はビルの何階かにあるのだけれど、Yさんはそこに直結している通路を通っていったようだ。僕はビルの表玄関口から入った。
ビルに入ると、エレベーターが分からなかった。少し探すと、廊下があり、見た目は普通のドアのエレベーターがある。ドアを開けてエレベーターに乗る。
会場のフロアに着く。受付のところで行列ができている。僕が受講票を係りの人に見せると、その人は「輪ゴムを持ってきたか」と尋ねる。僕はなんのことか分からない。係りの人はこういうものだと見本を見せてくれる。僕は持っていないと答えると、それなら参加できないと言われた。忘れた人のために予備くらい用意しておいたらいいのに、と僕は思った。
参加できないとなれば、仕方がないので僕は帰路につく。どういうわけか、Yさんと一緒に歩いた道をもう一度辿ってみたくなった。
それで最初の地点に戻り、歩き始める。川べりの公園に出てくる。見覚えがあると思った。しかし、遊歩道は見つからない。確かこの辺りにあったと思ったのに、それがなかった。ただ、出口は同じだった。
その後、またあのカフェに行くのは気が乗らないな、と思い、さて、どうしようかと迷い始める。
以上が夢だ。なにかと素材の多い夢である。一つ一つの素材を吟味していくのもいいのだけれど、いかんせん、書くのが億劫になってきた。
なんとなくだけれど、過去は遠くに過ぎ去ったという感慨がある。一度通った道には戻れないという気がしている。過去にはなじみのあった経験も、今では準備不足で締め出されてしまうといった感情もある。そこにはもう戻れないのだ。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)