8月2日:バーで出会った女性客 

8月2日(木)バーで出会った女性客 

 

 久しぶりにブログを書こう。どうも、最近はこのブログが面白くなくて、書く気がおきない。 

 アルバイトはそれなりにこなしている。まだ見習いの段階だけれど、徐々に仕事を覚えつつある。少しずつできるようになればいいと今は考えている。 

 バイトの店の近所で飲むことが増えた。この近所に顔見知りを作っておこうという考えだ。彼らは僕がバイトしているから来てくれるかもしれない。そうしてバイトを楽しいものにしていこうという作戦だ。 

 先日も「営業活動」で飲んでいた。いいワインバーがある。今の僕のお気に入りの店だ。そこで飲んでいると、一人の女性客が入ってきた。僕はカウンターで飲んでいた。その人もカウンターで飲んでいる。恐らく彼女の方から声をかけてきたのだと思う。少し会話をするようになった。 

 彼女はこの近所で気になっている店があるので、一緒に行かないかと誘ってくる。僕は別に構わないと答えて、一緒にその店に行く。その店は以前バイト先の店長と一緒に行った店だった。 

 一杯目を注文して、僕たちは乾杯する。しばらくすると、彼女はバスの時間があると言う。でも、一緒にタクシーで帰ってくれるのなら、もう少し一緒に飲んでもいいと彼女は言う。要するに、このタクシー代は僕が払うことになるのだ。 

 僕は少し迷った。それでわざと財布を見て、今日はあまり持ち合わせがないからなあと嘘をつく。彼女のタクシー代くらいの金は入っているのだけれど、そういう嘘をついたのである。彼女は興醒めしたようで、やっぱりバスで帰ると言って、そのまま店を後にした。因みに、彼女は自分の飲み代を僕に託して帰ったのだ。それもまあいい。 

 結局、何が引っ掛かっていたのかと言うと、彼女が意思表示をしていないということなのだ。例えば「わたしもう少し飲みたいのだけれど、タクシーで一緒に帰ってくれない?」とかって言ってくれたらよかったのだ。 

 でも、彼女は条件を付けるような言い方をしたので、そこで僕が躊躇してしまったのだ。つまり、今この時点で切り上げてバスに乗って帰るか、タクシーで一緒に帰ってもう少し飲むか、どちらになるかは僕次第だという形で述べられたわけだ。でも、そこは彼女が自分で決める部分ではないかって、今ではそう思うのだ。そこがどうも引っ掛かってしまったし、僕はそういうのは好きではないのだ。 

 まあ、あまりこの女性のことをとやかく言うのはよそう。別に僕自身が不愉快な思いをしたわけではないのだから。でも、この女性は勿体ないことをしているなと僕は思う。彼女はまだ若くて、それに魅力的でもあるのだけれど、もう少し意思表示や自己表現を素直にできればもっと人から好かれるだろうにって僕は思う。だから残念だ。 

 先述のように「わたし、もう少し飲みたいわ。遅くなったらタクシーで送ってくれる?」とか、「やっぱりバスで帰る。付き合ってくれてありがとう」とか、そういう表現が自然に出るようであれば、一緒に飲んだ人の顔も立つというものだ。彼女がやっぱりバスで帰るって言って、店を後にして、僕は独りで飲んでいたけれど、何となく、僕自身もみじめな感じがしていたよ。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

関連記事

PAGE TOP