8月18日:厳しい一日
今日は高槻の職場に行って、明日の仕事の準備をしておきたかった。おそらく一日仕事になるだろう。
今日、本当は父の仕事の手伝いのために休業しているのだけれど、そちらが行けないのだから、僕は本職の方のことをすると決めた。幸い、今日の父の仕事の現場が高槻近辺なので、朝、父に高槻まで送ってもらう。早朝で、職場のビルはまだ開いていない。だから喫茶店で時間を潰す。ああ、自動ドアというのは本当にありがたいものだと思った。喫茶店のドアが手動なので、開けるのに手間取った。
そこそこいい時間になったので、職場に出る。階段が本当に辛かった。現地に行って、まず、どうやって登ろうかと思案する。松葉杖を使って上手く上がろうとするけれど、けっこう階段は怖いと思った。結局、松葉杖を小脇に抱え、膝を着き、ハイハイ状態で三階まで上がる。あまり人には見せられない姿だ。
職場に入る。室内に入って、まずしたことはその場に崩れることだ。ここまでで疲労困憊してしまった。しばらく休む。それから洗い物なんかをする。松葉杖を両脇に挟み、怪我をした左足を若干浮かしてやる。けっこういろんな部位に力を入れている。
次はハタキがけだ。一か所に立つ。手の届く範囲をする。それから松葉杖を使って数歩移動して、また手の届く範囲のハタキがけをする。物凄く時間がかかる。少しやっては、その場に座り込んで一服して、立ち上がっては続きをするということを繰り返す。
次に掃除機をかけようと思って、ハタと立ち止まる。こればかりは松葉杖を突いていてはできないと分かったからだ。座ってやろうかとも思ったけれど、それ以前に掃除機を持ち運ぶこと、取り出すこともままならない。これは困ったと思った。
昼過ぎ、Yさんに電話をかけて、ちょっと立ち寄って、掃除機かけてくれないかと頼む。ああ、Yさんも忙しくて無理だと言われた時は、少しショックだった。彼女は昼と夜のバイトがあって、その合間にちょっと寄って、掃除機をかけてくれないかなと期待したのだ。せいぜい5分くらいで終わることなんだけれど、ああ、ダメだったか。
結局、掃除機は断念する。その後、資料や記録を見直したりする。これは座ってできる作業だ。これで一応、明日の準備は整った。しかし、困ったことに、今度は帰るのが億劫になってきた。電車に乗るのも、乗客が多かったら嫌だなと感じていた。
そこで何をしたかと言うと、このまま遅くまで職場に残ってやれと決めたのだ。早く家に帰っても安静にしているだけなのだから、今ここで先に安静にしておこうと決めたのだ。そうして夜まで寝て過ごす。ダラダラと本を読んだりして過ごす。
いい時間になったので、取り敢えず高槻市駅まで行く。そこまで行けたら後は大丈夫だ。駅まで電車が運んでくれる。そこから先はタクシーを拾うことができるからだ。
そんなこんなで、今日もなんとか一日終えた。本当にキビシイ一日だった。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)