7月12日:酒宴

7月12日(日):酒宴

 

 昨夜、飲み友達の送別会をやった。前々から転勤が決まってはいたのだけれど、コロナ禍のために延び延びになっていたのだ。今回は本当に転勤するらしい。そこで友達の送別会をやろうということになったわけだ。

 なかなか変わった趣旨の飲み会になった。普通、どこかのお店でやるものなんだけれど、今回、空き店舗を借りて開催したのだ。場所だけ借りて、飲み物や料理は自分たちで調達するなり調理するなりして、すべて自分たちでやった。

 とは言え、僕は参加するだけだったので、裏方の仕事はまったくできなかったのだけれど。それに仕事もあるので。

 僕は飲んで食べてしかしなかったわけだ。でも、なかなか良かったな。こういうレンタルスペース的な場所がもっとあればいいのにとも思った。それも厨房付きだ。コロナ禍で飲食店は敬遠されがちだけれど、仲間内で集まれる場所があれば利用する人もあるように思う。ニーズはありそうな気がする。

 十数名が集まった。女性も数名参加した。こういう団体はけっこう面倒なこともある。あの人はあの子が好きだとか、あいつとこいつとは仲が悪いとか、何かと厄介な人間関係模様がある。まあ、僕はそんなのお構いなしに飲んで食うだけだ。

 

 酔っ払いという人種にも困ったものだ。女性にちょっかいを出したり、つぶれたり、ケンカになったりと、何かとトラブルを巻き起こす。ちょっとしたケンカくらいならまだしも、ヘベレケになったりするのはどうもなあ。

 深酒をやってしまう人もあるけど、それはお酒の問題ではないのだ。アル中とかいった問題は本当は存在しないのだ。自己の問題があるだけなのだ。

 飲み過ぎてしまう人は自分と接点を持たない人なんだと思う。これは僕の実体験からもそう言える。自分自身と関わらないので、今が適量か否かも分からないのだ。自分を見るようになると、ちょっと飲み過ぎだなあとか、酔っぱらってきたなあとかいうことも見えるようになる。

 女性とお喋りするくらいならいい。下ネタやゲスネタを言っても、女性によっては許容してもらえることもある。しかし、ベタベタ触ったりとかはNGだ。男は酔っぱらってもそういうことをしてはいけない。

 女性でも酔っぱらうと抱きついたりキスしたりという人もある。僕も二人ほどそういう女性を知っている。抱きついてきたら、あっちゃ行けと追い払う。面倒だ。

 酔った勢いでそういうことをしているだけなのだ。抱きつかれても、キスされても、彼女たちは酔ってやってるだけであって、決して僕が愛されているわけではないのだ。男の場合も同じだ。その女性を愛しているわけではないのだ。ただ酔いに任せてベタベタ触りまくるだけなのだ。

 まあ、酒の席ではいろんなことが起きるものだ。厄介なものもあるし、見ていて面白いものもある。考えさせられることもある。これだから止められない。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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