6月6日(木):働きづめ
時間のある時にブログを書いておこう。僕の生の記録として残しておこう。誰も読む人がいなくても構わない。僕がこの日を生きたという証拠として残しておきたい。
前回のブログは6月3日の午後で終わっていたのだな。
あの後、夜、職場を後にして、買うものがあったのを思い出し、コンビニに向かった。駅のところで声をかけられた。最初は外国人の女性だった。これは寄付を求めてくるパターンだ。寄付してもいいのだけれど、一回寄付すると次からも声を掛けられるようになる。気前よく寄付してくれる人だなどと思われないようにしないといけない。過去にそういう経験がある。
次に声をかけてきたのは男性だった。いきなり挨拶してきた。僕は誰だか分からなかった。記憶を辿ってみたけれど見覚えのない人だった。それもそのはず、初対面の人だった。千葉から夢を追って出てきたと彼は言う。
彼の話を聞くのも面倒なので、君は一体僕に何をしたいのかねと、こちらの方から尋ねる。すると彼は靴磨きをさせてほしいと言う。思わず僕は自分の靴を見た。1000円で買った安物のスニーカーだ。僕は、こんな靴は磨かんでもいいと答えた。
すると彼は食い下がって肩もみだってできますなどと言う。要らんわ。
加えて、お兄さん(つまり僕のこと)の夢も聞かせてくださいなどと彼は言う。
僕の言うことなんてしれている。夢なんて叶えられたら周囲の迷惑になるだけだ、と。本当に僕はそう思う。夢を追っている人に迷惑だから止めろと平気で言う人間だ。面白そうだから彼の話に乗っかってみてもいいかとも思ったが、もう面倒だ。適当にあしらっておいた。
もし夢を叶えたかったら、それに協力してくれそうな人を見極めるこった。靴磨きするというならそれも結構だ。それなら上等の靴を履いている人に声をかけた方がいい。それに、僕はなんら夢を追いかけていない人間である。一目見りゃそんなことくらいすぐわかるだろうに。声をかける人間を彼は間違えているのだ。自分が達成したい夢にとって役に立つ人に声をかけなさい。誰彼構わず声をかけることは、結局、労力の無駄使いでしかないし、夢の達成がそれだけ遅れることになるだけだ。
くだらないことで時間を取られた、急いで帰宅して、食事して、仮眠をとる。少し休んでおかないと朝までもたないような気がしていた。
深夜勤務はセブンの方だ。仕事をやる気がまるでない。無理矢理体を動かしている感じだ。一応、最低限の作業だけはこなす。もう、それでいいや。
こうして6月4日の火曜日に突入する。セブンの勤務後はそのまま高槻に出る。
高槻にて、面接の記録を作成したり、いくつか論文を読む。10時までにできるだけのことをする。10時までというのは、この後のことを計算してのことだ。実際は11時近くまで何らかの作業をする。
そこから食事だ。昨晩から何も食べていないので、さすがに腹も減る。迷わずサイゼリアに行く。サイゼリアのランチハンバーグがミョーに美味しく、最近、ちょっとハマってるかも。そして、ワインもいただく。僕の今の生活では、この時間しか飲めない。
それから帰宅。すぐに寝る。ここで睡眠をとっておかないと、今日がもたないかもしれない。今晩は12時間勤務が控えている。それに備えておかないといけない。
深夜勤務はローソンの方である。二店舗で働く。つまり、移動があるわけだ。体力的にきつかったが、客は少ない。今月から電気代も上がるということで、そういうことがあると買い控えをする人が増える。
それでも朝には足が限界に達していた。痛いのである。なんとか耐えて勤務を終えた。
すでに日付は6月5日の水曜日になっている。
勤務後、少しだけ休憩する。9時半だ。ちょうどいい時間となった。買い物に行こう。歩いて行くと10時の開店とタイミングよく重なるだろう。
お店は100円ショップだ。仕事で使用する消耗品を買っておく。
そこからまた歩きだ。今度は家に向かってだけれど、途中にサイゼリアがある。昨日も食べたしなあ、などと考えながらも、つい、フラフラと店内に入る。ここのサイゼリアは初めてじゃなかったかな。家から歩いて行ける距離なんだけれど、こっちの方まで足を延ばす用事があまりないので立ち寄ることもなかった。
昨日に引き続いてランチハンバーグを食する。なんか美味しいな。そもそもハンバーグなんて普段から僕は食べないし、どちらかというとそれほど好きでもないのである。でも、このハンバーグはなんか美味しい。
朝食か昼食かハッキリしない食事を済ませて、帰宅の途に就く。道中、知り合いの店に顔を出そうかと思い、寄り道をする。夜はバーをやっていて、昼間はランチなんかをやってるそうである。サイゼリアで食べてきたけど、何かつまんだり飲んだりできればいいと思い、行ってみた。
そうか、ランチタイムの営業はテイクアウトだけになったのか。何かおやつになるもんでもテイクアウトしようかと思うが、もういいや。ということで帰宅する。クタクタである。そのまま寝入る。
夕方には起きる。意地でも本業関係のことをする。サイト用の原稿を見直したりして過ごす。そこから深夜勤務だ。
ここでやっと今日の日付が来る。
今日は10時間の勤務だ。足の具合が悪い。体の節々が痛い。前日よりもコンディションは良くない。フラフラする感じがある。ええ加減にせえよ、という気持になる。なんで、なんでもかんでもワンオペでやらせるんや、とキレそうになる。
本当に一つ一つのことに腹が立つ。ワンオペでフライヤー二台の油交換をするのも無理である。タバコも50カートンほど補充した。客がタバコを買ったときに売り切れるのが腹立たしいので詰めておくことにしているんだけれど、50カートン詰めるとなるとけっこうな時間がかかる。ちなみに80カートンが最高記録である。
そしてストックの多さ。折れコン22箱はさすがに多い。おそらく誰も品出ししていないだろう。22箱店内に出して(まあまあの散らかりようだ)、品出しをし、詰めなおす。6箱空にした。
また、ウオークインのひどいこと。できるだけ補充はしたものの、ストックが多すぎてどこに何があるやら分からず、難儀する。めぼしいものだけ補充した。一人ではそれ以上はできない。
センター便、パンも今日は入荷量が多かった。それも一人でこなす。このローソンもなかなかひどいもんだ。
ここは万年人出不足だ。人手不足という場合、二通りのパターンがある。一つはその業界にそもそも人が入ってこないというパターンだ。人の出入りそのものがないというものだ。もう一つは、人は入って来るけれど、定着しないというパターンだ。人の出入りが激しいというものだ。このローソンは後者に属する。
人が定着しないやり方を続けていれば、万年人出不足になるのは当たり前のことである。このやり方そのものを変えていかなければならないのに、どうもそこが分かっていないようである。おそらく、状況は今後とも悪化していくことだろう。それを考えると憂うつになってくる。
さて、3日の午後から6日の朝までを記録した。この間、働きづめだった気がする。足の状態も危なく、今夜の勤務がすでに心配になっている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)