6月21日:外回りの日

6月21日(木):外回りの日

 今日の午前中は外回りをする。散髪にも行きたかったし、地震で破損した収納箱の代わりになるものを購入しておきたかった。その他、諸々の消耗品などを買い揃えておこうと思った。

 まずは散髪だ。近所の安いところに行く。もともとヘアスタイルなど気にしない人間だ。見た目が整っていればなんでもいいという考えの人間だ。値段も安ければ安いほどいいと考えている。

 しかし、散髪屋は混んでいたな。けっこう待たされた。他に待っている客たちを見ると、それって、本当に散髪の必要あるんかいなと思うような人もいた。まあ、人それぞれ欲求があるものだ。余計なことは言わないでおこう。

 あんまり体を触られるのが僕は好きではない。お医者さんが触診する時も、本当は不快感でいっぱいなのであるが、いつもガマンしているのだ。それと同じくらい、散髪屋で頭を触られるのが不快であるが、これもいつもガマンしているのだ。

 そういうガマンを強いられるので、できるだけ行かないようにしている。散髪なんて、3,4ヶ月に一度というところだ。年に4回から3回で抑えておきたい。

 散髪で予想以上に時間がかかったが、ここから100円ショップまで歩く。一駅歩くことになる。先に高槻まで出てもよかったのだけど、ちょうどウォーキングと兼ねようと思った。地震の後、ほとんど歩いていないことに気づいたからだ。

 歩く。足に違和感がある。せっかく継続していたことが途切れたのだから、取り戻すのに最初は時間が必要である。まあ、その点は覚悟している。ブランクがあっても以前と同じようにできるなんてことは信じていない。

 それから買い物だ。今度は割れないようなやつにしようと考えており、それなりに条件の満たすものがあった。しかし、どれくらい必要になるか分からないので、取りあえず、2個買っておく。

 それから高槻へ。

 到着すると留守電のランプが点滅していた。昨晩のクライアントからかもしれないと思い、聞いてみると、以前来られていた人からだった。この人の用件はとかく恐ろしい。普通の用件の時もあれば、そうでない時もあるからだ。緊張感が高められる思いがするものの、返信は少し後にしよう。

 まずは、収納のことをやろう。2個では少し足りなかった。3個にしておけばよかったと思うが、まあ、なんとかやった。

 そんなことをやっていると、ちょうどいつもの昼休み時間になる。ここで休憩となる。最初に留守電のクライアントに電話をかけてみるも不通であった。食事をし、少し休んで、再度かけなおすも不通である。その後、まもなく、向こうから電話あり。明日の予約となる。

 午後からは予定されていたことをこなしていく。特に可もなく不可もなくといったところだ。

 溜まってきた原稿をディスクに落とす。これをサイト更新用パソコンに入れて、サイトに上げていくことになる。近いうちにブログだけでもアップしようと思う。

 夜、定時に職場を出る。その後、近所を一周する。相変わらず閉まっている店もある。でも、昨日まで閉まっていた店で、今日は開いているというところも数軒ほど散見された。いいことだ。こうして以前の日常に戻っていくことが肝心だ。

 災害であれ、事故や事件であれ、被害に遭った場合、その被害を拡大させないためには、できるだけ意識的に日常生活を送ることだと僕は思っている。できるだけ速やかに普段の生活を送ることが、心的症状に対して予防にもなると思う。被害を見る時はきちんと見て、そうでない時はできるだけ日常のことをする。被害を意識から排除してもいけないけど、被害を意識にのさばらせてもよろしくないということだ。

 とにかく、町が日常に戻ってほしいと願う次第だ。

 帰宅後は、ちょっと疲れたので横になる。DVDを見る。マカロニだ。手に当たったのを見る。「情無用のコルト」だ。久しぶりに観る。それほど悪くないと思った。

 そして、そのまま眠ってしまったようだ。

(この文章は翌朝に書いている)

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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