6月17日(火):禁煙の基準を測る
(ニコチン中毒克服記)
6月16日
19時半(開始)
手持ちのタバコの最後の一本を吸う。今からしばらく禁煙しようと試みる。
21時半(2時間経過)
高槻から水無瀬まで歩く。息切れしている。息苦しい感じがある。
22時半(3時間経過)
無事に帰宅。今の所、喫煙欲求は感じない。
2時半(7時間経過)
眠れない。中編小説を一つ読んで、そこからうつらうつらし始めたのだけれど、入眠しない。ずっと起きている。ここで、つまり睡眠で、禁煙時間を稼ごうとしていたのに、まるで計算違いなことになった。
7時半(12時間経過)
少しだけ眠ったようだ。散々な一夜となった。眠いけど眠れないし、眠らなければずっと喫煙欲求と戦い続けなければならないし。何か他のことをしようにも集中を欠いてしまう。寝たのか寝ていないのかよく分からない感覚で朝を迎えた。
今は喫煙欲求は感じていない。寝不足感と、独特の疲労感、身重感がある。これで今日、タバコ抜きとなると、耐えられるかどうか心配である。
呼吸は幾分、ラクな感じはしている。喉の調子はあまり違いがなさそうだ。咳をする頻度が少なくなっている。
12時半(17時間経過)
職場にてデジタル化作業を続けている。無性にタバコが吸いたい。財布とライターを持って外に出ようとしかけたが、思いとどまる。もう一時間我慢しようと決める。
呼吸、喉、ともに進展は感じられない。
13時半(18時間経過)
この一時間は苦痛だった。作業をしていても、タバコが吸いたくなって集中を欠く。どうにかこの一時間は耐えた。もう限界だ。今日はこれで終了する。今回の成果は18時間だ。これを現在の基準として捉えよう。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
(付記)
18時間で限界か。そんなものもかもしれないな。昔は24時間くらいは大丈夫だった時期もあった。この日も条件が良ければできたかもしれない。眠れなかったりとか、悪条件が生まれてしまっているのだ。でも、一つ、自分の基準となる記録を持っておくのは何かと役に立つだろうと思う。
(平成29年1月)