5月30日:「海と祭りの夢」 

5月30日(木):「海と祭りの夢」 

 

 夢を見た。不思議な夢だった。記録に残しておこう。 

 

<夢>「海と祭りの夢」 

 そこは海だった。埠頭のような感じだった。海へと続く階段がある。僕は階段を下りて海に入ってみる。泳ぎたくなって泳ぎ始める。平泳ぎで泳ぐ。気持ちいい。スイスイと前へ進む。僕は陸地に沿って泳いでいたが、だんだん陸から遠ざかって行っていることに気づく。沖の方へ流されているようだ。潮が引いてきたのだな。僕は慌てて方向転換して、陸地に向かって泳ぎ始める。なんとか陸に上がる。 

 海だったけれど、プールのようでもあった。すぐそこに建物があり、ドアがある。僕は開けてみる。下へ続く階段が見える。僕は階段を下りていく。狭い階段だ。鍵を持った男性とすれ違うが、お互いに横向きになって、擦れ合いそうになりながらすれ違う。どうもここの管理人のようだ。危うくドアのカギをかけられてしまうところだった。 

 階段を降り続ける。その先は階段がない。地上階へ着いたようだ。目の前にドアがある。開けると外に出られた。道路が走っているが、僕には方向が分からない。隣の人に訊こうかと思ったが、その人は胡散臭そうな目で僕を見るや、そのまま家に入っていった。女の人だった。 

 仕方がないので僕は左右を見渡す。右方向が大通りにつながっているようだ。確かに大通りに出る。僕はそれを左折する。前にも来たことがある。僕の朧げな記憶を頼りに歩く。確か、このまま進むと駅に出るはずだった。 

 ところが、いくら歩いても駅に出てこない。どこかの家の庭先に出る。そこに佇んでいる二人の人がいたので、駅はどこですかと尋ねた。すると、一人が立ち上がり、庭の奥の方へと行く。僕もついていく。彼はずっと先まで行っているようだ。すると、彼の方から姿を現した。「吹奏楽団の中学生を送っていくから、一緒に車に乗せてやる」と彼は言う。そして、それまでここで休むといいと言って、彼は休憩室のような一室を僕にあてがった。 

 地域のお祭りをやっているようだ。賑やかで、華やかだ。そこかしこで談笑している人たちがおり、走り回る子供たちがいた。彼は公民館のような建物へ僕を案内した。祭りの基地となっているところで、集会所になっているようだ。その中の休憩室まで僕を案内する。 

 休憩室で僕は横になっていた。しばらくすると起きて、室外へ出る。入口の番台になっている所に行き、何時に送ってくれるのだろうかと、そこにいた男性に尋ねた。すると男性は「寺戸さんは自分の心配ばかりして」と、冗談っぽく言う。僕の方も「それはスマンな」などと軽く流す。見ると、周囲には何人かの人たちがいて、飲食して、お喋りしたりして楽しんでいる。どうも僕はこの場の空気を乱してしまったようだ。 

 僕は外に出る。「この町の人たちはみんな仲がいいね」と、立ち話をしている二人に話しかけた。彼らは気さくに僕を会話に引き入れてくる。 

 やがてお祭りもお開きとなった。車の用意ができたと男性が知らせに来た。僕は彼の車の方へ向かう。とても大きな自動車だったが、泥だらけだった。ドアが狭く、足を無理に曲げて乗り込まなければならなかったが、中は広く、外面とは裏腹にとてもきれいで、居心地が良さそうだった。 

 僕は車の後部座席に乗ったのだけれど、中学生の女の子が先に乗車していた。女の子っぽくない感じだけれど、中性的な魅力があった。 

 彼女が「これ、何?」とシートについている金具を指して尋ねてくる。僕は、中央に座る人のシートベルト用の金具だよと答えた。僕たちの間にもう一人座れるようになっていて、後部座席に3人乗れるようになっているんだよ、と教えた。彼女は興味津々に聞き入っている。 

 次に、彼女は一枚のチラシを見せてくれる、祭りのチラシらしい。でも、見た目はレストランのメニューのようだったり、各店舗の広告が集められていたりしていた。彼女はその一つ一つを僕に話して聞かせる。僕はいつしか来年もまた来たいなと思うようになっていた。 

 

 以上が僕の見た夢だ。いろいろ思うところもあるけれど、連想や解釈は書かないことにしよう。ただ、こういう夢は何か転機の時に見ることが多いかもしれない。僕の中で何かと風向きが変わりそうだ。そんな予感がある 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

 

 

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