5月3日:今年のジャズスト 

5月3日(木)今年のジャズスト 

 

 今日から三日間はアルバイトをする。このバイトのいい所はいろんな場所に行くことができるということである。 

 今日は電車で行く。帰りにその駅周辺を見て回る。今の僕の生活では縁のない駅だ。でも今後、どういう縁ができるか分からないから、しっかり見ておこうと思う。 

 振り返れば、僕自身、まさか高槻で開業するなんて思ってもみなかった。それ以前に高槻には来たことがあったけれど、その時にはこういう縁ができるとは思いもしなかったものである。一生の間には何が起こるか分からないものだ。 

 夕方、高槻に戻る。電車を降りる前からガチャガチャ音楽が鳴っている。ああ、そうか、今日と明日はジャズストリートをやっているのか。僕はすっかり忘れていた。 

 ジャズストリートというのは、あちこちでいっせいにバンドが演奏するイベントである。高槻に来て一年目は興味本位からいろいろ見て回った。二年目には飽きがきて、三年目からはまったく関与せずといったところだ。大体、面白くないのである。 

 いや、失礼な話はよそう。あのイベントに一生懸命な人たちや、それを愉しみにしている人たちもいるのだから、水を差すようなことを言うのは控えよう。いろいろ言いたいこともあるが、それは別の機会にしよう。 

 しかし、見た感じ、今年はかなり人が少ないようだ。通りを歩いている人がそれほど多くはない。まあ、演奏時間の切れ目にドッと人の移動が起きるもので、ちょうど移動と移動の間だったのかもしれない。でも、ひっそりとしている感じは否めない。 

 大体において、毎年同じことをしているのだ。いい加減、飽きるというものだ。パンフレットをたまたま手にしたけれど、特に目新しいものは見当たらない。 

 ライブ演奏は無料だけど、飲食には金がかかる。だから儲かるのはライブ会場の店だけである。僕の方は、騒音で悩まされるだけだ。今年は上手い具合に両日ともアルバイトが重なってくれたが、年によってはズレル時もある。外は賑やかなのに、僕は職場で延々と勉強したという年もあった。音楽は好きだが、ああいうイベントは楽しめないのだ。 

 そもそも、祭りごとがあまり好きではないのだ。イベントの後にうつ病になるタイプなのだ。どうも燃え尽きてしまうようだ。だから、あまり日常とはかけ離れたことはしたくないと思ってしまう。毎日、ある程度一定のスケジュールを繰り返すという方が、僕の性に合っているのかもしれないな。 

 ああ、今日もくだらんブログを書いてしまった。書くだけ書いて、面白くないので掲載を躊躇する。こんなもの誰が読むんだという感じである。こうして、すでに二週間分くらい未掲載の原稿が溜まっている。これも日の目を見ることがあるのだろうか。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

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