5月20日:くだらない依頼

5月20日(金):くだらない依頼

 

 今日も予定以外の時間はすべてサイト作業に費やす。いや、正確に言うとそれだけではなく、パソコン内の整理も少しはした。最近、パソコンが重たいと感じているからだ、

 時々電話も鳴る。このところタイミングが合わないことも多い。僕の手がふさがっている時に電話がかかってきて、手が空いている時には電話が鳴らないというパターンだ。

 昨日も朝のうちにちょっと席を外した時間があった。その間に電話がかかっていて留守電に入っていた。と言っても、メッセージは録音されていなかったのでこちらとしてはどうしようもない。用があるならまた連絡をくれるだろう。

 でも、今日は珍しく、電話の取れる状態の時に電話が鳴った。取ることができた。しかし、まあ、せっかく電話を取ることができたというのに、くだらない問い合わせだ。いや、依頼と言ったほうがいいか。それは、次のようなものだ。

 

 まず、電話をかけてきた人をコーラーと呼ぼう。このコーラーの母親が障害年金を受け取っているそうで、それに関する情報を調べてほしいというようなことだった。当然のことながら、ウチは病院ではないのでそんな情報は無いといって断ったのである。

 この依頼のどこが異常かというと、見ず知らずの人間に情報の盗み出しを依頼しているということである。コーラーがそれをしているのである。

 こんなもん、障害を認定した病院に問い合わせるのが筋だろう。僕がお医者さんで、そういう情報を取り出すことができるならしてあげてもいい。その代わり、たっぷり口止め料はコーラーに請求するつもりだ。一生払い続けてもらう。

 いや、これは冗談抜きの話だ。その病院から母親に関する情報を盗み出すことになるのだ。これを引き受ける医師は相当な悪徳医師だとみなして間違いない。この医師が実行犯ということになるのだけれど、主犯はコーラーの方である。医師はコーラーから脅されて従ったと弁解することもできる。実行犯側は主犯を強請ることもできる。コーラーが恐喝で医師を訴えたとしても、コーラーの方が主犯であるために、コーラーの罪が問われることになる。そうなるとコーラーは実行犯の言いなりになって口止め料を払い続けることになる。実行犯としてはウハウハである。

 ああ、いやだいやだ、こんなくだらない話に付き合わされるなんて。コーラーの常識を疑うのだけれど、このコーラーのことを考えるのもバカくさい。多分、僕よりもそのコーラーのほうがまともに生きていないという気がする。

 

 さて、夜はサイトの公開作業を実施する。早い時間は書く方をやって、夕方頃から公開作業をやることが多い。書く方は頭がさえていないと捗らないからでもある。夕方頃は疲労しているけれど、今日はここまでは公開するという基準を設定して、あとは気力でやりきる。

 2013年ころに書いた原稿を今日は公開した。電子書籍出版の話が当時はよく来たものだ。そのために書いた下書きとかスケッチといったものだ。僕にとっては過去の遺物に過ぎないけれど、公開しておこう。こういう仕事もしてきましたということの証拠にはなるだろう。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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