5月19日:前に進むこと

5月19日(水):前に進むこと

 

 今日は比較的時間に余裕のある一日となった。電話を取る時間もできたのに、こういう時に限って電話が一本もない。そして、電話が取れない時に限って電話がやたらと鳴ったりするので、ホント、どこかで誰かに見張られているのではないかと妄想したくなるくらいだ。

 

 今日は、予定の仕事以外の時間はひたすらサイトのことをやっていた。第10章を新設した。テーマは「治る人と治らない人」だ。これは僕の本のテーマだったものだ。もう本を書こうという気持ちも薄れている。生きている間に自分の本を出したいといった夢もあったのだけれど、もうその夢もどうでもよくなってきた。自分の夢を叶えることは何も素晴らしいことではないと思うようになっている。

 最初は本の原稿をそのまま掲載しようかとも考えた。でも、サイト用に新たに書くことにした。分量とか、章分けとか、いろんな要因があるからで、新たに書く方が速いという結論に達したわけだ。

 そうして、先週あたりからずっと書き綴ってきて、今日、その一部をアップした。公開するにあたって、もう一度読み直し、校正した。A4用紙にして21枚分の分量だけれど、けっこうな大仕事のように感じられた。

 ある程度のところまで出来上がったら、そこで一旦公開することにしようと思う。手直しの必要がまだありそうでも、細かな修正は後日にまわして、先に公開しておこうと思う、手直しを始めると、後から後からいろんなことが出てきてしまうし、いろんなことを発見してしまう。そうなると終わりがなくなってしまう。どこかで区切りをつけることも必要だ。

 

 さて、ワードの不調のおかげで実に煩わしい手順で書いていかなければならなくなっている。どこかで一度パソコンを初期化しようかとも考えているけれど、決断はできていない。というのは、初期化して解決する問題なのかどうかも定かではないからである。

 加えて、初期化しようと思ったら、そのために多くの作業をやっていかなければならなくなりそうだ。それだけの時間的余裕が今の僕にあるだろうかという疑念もある。

 当面は今の状態でなんとか工夫してやっていこうと思っている。不便ではあるけれど、パソコンをあれこれいじる余裕はなさそうだ。

 

 実に多くのことをやっていかなければならない。ホント、人に頼める立場ではないので、どんな雑用でも自分でやらなければならない。

 恥ずかしい話だけれど、食器洗剤も買い忘れたままだ。今ある分がなくなったら終わりだ。ストックがあると思っていたら、なかったのだ。外に出た時に買っておこうと思いながら、いつも忘れてしまうのだ。外出して、あれやこれやと考え事をしているうちに抜け落ちてしまうようだ。

 とにかく、生きているうちに前に進まなければならない。何も達成できない人生で終わるかもしれないけれど、そのことは苦ではない。前に進まないことの方が、今の僕には苦痛だ。停滞には耐えられない。それに、一休みする贅沢も本当は許されないのだ。

 今日も一日を終え、帰る前の少しの時間をこのブログに充てている。少しでも今日のことを残しておきたい。今日、僕が生きたということを何らかの形で残しておきたい。

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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