4月3日(火):動画広告決まる
今日は朝のうちに動画広告の打ち合わせをすることになっていた。業者さんがわざわざ足を運んでくれた。
この動画広告、3本製作することが決まっていた。本当は3本も欲しいとは思っていなくて、どこにでも出せるような1本だけあればいいと思っていた。
だから、1本目はともかくとして、2本目、3本目をどういうものにするかが決まっていなかったのだ。一応、本を出す予定だったので、3本目は書籍の宣伝にしようかという案に落ち着いていた。
ところが、その場合だと、本が出版されるまでは動画広告に着手できないという不具合が生まれた。もう、この本もいつ出版されるか不明なので、書籍宣伝に活用する案は捨てたのだ。それで、とにかく動画広告の話も前に進めていこうということになった次第である。
そんな具合に話が前に進んだのは先月の終盤である。そこから、3本目をどうするかで僕なりにアイデアを絞ってみた。
衝撃的な内容にしようかとも思ったし、いっそのこと遊んでやろうかとも思った。問題提起型にするか、安心贈与型にするか、情報提示優位型にするか、アプローチに関してもあれこれ迷った。
迷った中でもいくつかのアイデアを出してみた。ボツになったいくつかを提示しておこう。
「あなたはもう死んでいる」篇。北斗の拳みたいなセリフを冒頭に吐いて、単なる生命維持は生きているとは言わないこと、本当に生きるとは精神的、心理的な躍動であることを訴える。これは衝撃度があり過ぎて、ボツにしたものだ。
「あなたは自分に満足していないはずだ」篇。冒頭にこの文言を言う。そして、なぜなら、あなたはこの動画に興味を持って見ているからだと指摘する。本当に無関心ならスキップしているはずだ、と続け、満足のいかない自分のままでいますかといった問いかけをするというものだ。これはよく考えたら、僕も経験があるのだけど、一定の時間が過ぎないとスキップできない広告もあるから、無理がある。ということでボツ。
「心の問題はただ一つ」篇。どんな心の病であれ、突き詰めて追求していくと、たった一つの問題に行き着く。それは「私の存在は意味があるか」とか「私の生は生きるに値するものであるか」といった類の問いである。自分自身や自分の人生に対する価値とか意味の領域の問題である。これを説明した後に、「本当に今のあなたは存在するだけの価値があると信じられていますか」などと問いかけるという動画である。これも内容が重たいこと、衝撃度が大きいかもしれないということで、最終案まで残しておいたけど、結局、ボツ。
「人生を謳歌しようぜ」篇。これはあたかも人生がハッピーで仕方がないっていうくらい、僕が大笑いしているというだけのものだ。共演者がいてほしいのだけど、皆で楽しそうに大笑いする映像が延々と流れる。最後に「もっと人生を良くしませんか」くらいのテロップを流して終わるというものだった。これもボツだ。理由は簡単、僕は笑顔に自信が無いからというだけのことだ。どうも僕が笑っても、楽しそうに見えないとか、目が笑っていないとか指摘されるので、ダメだこりゃ、ということになった。
結局、「ヘンコなカウンセラー」篇が採用された。内容はともかくとして、これは起承転結がはっきりしている点で他よりも優れていた。
嗚呼、これに出演するのか。カメラを向けられるのが一番苦手な人間が、何を好き好んで自ら出演するような案を出すのだろう。よほどのドMだな。
一応、6月に撮影する予定だ。それまでにシナリオを推敲したい。その後、編集のような作業があって、早ければ7月中に公開できるかもしれない。現段階では8月1日から公開ということになっている。
公開すると、ユーチューブで見れるそうだ。公開された時には、このブログで発表するので、あとは皆さん銘々で探して、勝手に見てくれ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)