4月3日:できない営業

4月3日(水):できない営業

 

 水曜日、僕にとっては週の始まり。今週はサイトに力を入れる。それも第2章に特化して作業する。昨日も一つ公開し、今日もまた一つ公開した。以前のようにまとめて公開した方が、一回の作業で済むのでラクではあるんだけれど、今回はある程度完成している原稿から仕上げて、順次公開していくことにした。

 

 さて、今日は朝からそれなりに忙しく過ごした。午後から少し時間ができたので、その間に上述のサイト作業をこなす。夕方から再び面接をこなす。それで今日の予定は終了だ。夕方以降は、明日公開する原稿を準備する予定であったが、某IT系企業の営業の電話によって大きく予定を狂わされることになってしまった。

 営業の電話というのはよくかかってくる。何事もイメージが大事ということで、以前のように悪態をつくような真似はしない。丁寧に対応する。もっとも、僕がキレない限りはという条件が付くけど。。

 大体、この種の営業は何か商品なり提案なりを持ってくる。僕は電話ですべて片付ける。一度会って説明したいと申し出られても、断る。むやみやたらに室内に人を入れたくないのだ。クライアント以外の人間はできるだけ足を踏み込ませないようにしたいのである。それで電話で説明を聞き、その商品なり提案なりを、きちんと断る事情なり理由なりを述べてから、お断りする。大体、こういうパターンである。

 それで大抵の場合、そういう事情であれば仕方ないですねと折れてくれる。そして、また機会がありましたらよろしくなどと挨拶して終わりである。時間にして5分にも満たない。

 しかし、今日の奴はしつこかったな。25分くらい電話に取られてしまった。しつこく食い下がる業者は怪しいと僕は信じている。大抵は見込みがないということになれば、他を当たろうとするものである。断られた一か所に時間を取るはずがないのである。そんなことをするよりかは、他を当たってみた方が可能性があるものではないだろうか。 

 今日の営業マンも会社の方針でそうしろと言われたのだろう。僕はそう思うことにした。もし、あれが会社の方針ではなく、その営業マン個人の方針であったなら、彼は間違いなく人格障害圏の人である。自分の目的を何が何でも果たそうとするあの強引さと、契約観念の欠如は相当なものである。前者は「治療」の場では何が何でも自分を受け入れさせようとする態度として、後者は自他の不分明の形で現れるものである。

 まあ、どうでもいい。もう縁のない人のことは考えないことにしよう。彼のおかげで夕方以降の予定が大幅に狂った。ハッキリ言って迷惑行為であり、営業妨害行為である。

 

 ダメなと言えば言い過ぎかもしれないけど、まあ、仕事のできない営業マンというのがいるものだ。今日の彼もそうだとは言わないけど、そういう人はとかくしつこく食い下がるものである。

 営業というのは、ある程度数をこなさないといけない。一人の顧客と契約を取るために百人くらいに当たらなければならないものだと僕は思っている。仮に、一日に100軒売り込みもうとすると、一軒でそんなに時間を取るわけにはいかないのである。平均して5分の時間をかけたとしても、それで500分はかかるわけだ、ほぼ8時間の労働に匹敵するわけである。見込みのないところに長々と粘るよりかは、見込みのありそうなところへ切り替えていった方が得策である。

 もう一つ言うと、同業者があまり入り込んでいないという企業やお店を見つけた場合は、要注意である。僕の所もそういうふうに見られているのかもしれない。同業者が入り込んでいない所というのは、それなりにワケありなのである。例えば、トラブルを起こすとか、無理難題を押し付けてくるとか、経営者が人間不信であるとかヘンコ者であるとか、なんなりの理由があるものである。そこを考えない営業マンは会社に損失を与えるものだと僕は思っている。だから、僕のところに営業に来ても、仮に契約しても、どれほどの迷惑を被るかは覚悟はしておいた方がいいだろう。

 

 なんとなくムシャクシャする。最後の最後で予定が狂ったというのが無性に腹立たしい。ついつい、お酒に手が出てしまう。量はさほどでもないのに、けっこう酔っぱらってしまった。あまりこういう気分の時には酒は控えた方がいいなと反省する次第である。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

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