3月4日:「イベントの夢」

3月4日(金):「イベントの夢」

 

 夢を見た。いつものように記録に残しておこう。

 

(夢)「イベントの夢」

 大学時代の感じ。何かのイベントのようなものが行われている。友達なんかが頑張っていて、みんなのおかげで良くなったと僕が言ったら、誰かが「最初はそんなものだ」と言った。

 次は電車の場面だ。どういう経緯があったのか、僕たちは電車に乗っている。窓から商店街が見える。僕はその光景をテレビで見たことがある。大阪で、それも奈良寄りの場所だと思った。というのは、ある建物に見覚えがあって、昔そこで働いたことがあると、僕は説明した。

 その後、僕は何人かの人と一緒に歩いていた。荷物を取りに僕だけ家に入る。部屋の中。荷物を取ると、台の上に「簡易帽子」なるものが置いてあるのを見つける。一枚の薄い板状のものだ。それを広げると帽子になる。僕はそれを試しにかぶってみるが、どうもこれは僕には似合わないなと思い、それを台に戻して、外に出る。

 外に出ると、友達はいなかった。みんな先に行ったのだなと思い、特に心配はなかった。そこにクラスメートの一人が買い物袋をいくつもぶら下げて帰ってきた。彼はおつかいを頼まれたのだけれど、かなり時間がかかってしまったらしく、遅くなった理由をくどくどと僕に説明し始める。僕は「そんなの気にすることはないさ」と彼に伝え、その場を後にする。

 僕は独りで歩いている。どういうわけか歩きながら経費の計算をしている。

 その後、僕はみんなと合流した。通りではちょっとしたパレードのようなことが行なわれていて賑やかだった。仲間の一人が電話で何かもめているのが見える。何か必要なものがあるらしく、彼はそれを取りに行くとしきりに言っている。僕はその場所を知っていて、彼に一旦通り越してA駅から戻ってくる方が、手前のB駅から行くより早く到着できるよと教える。彼はとても急いでいる事情を話す。それならお互いにとって途中のC駅で落ち合ったらどうかと僕は提案する。彼は「そうしよう」と答えた。

 

 とにかく内容の多い夢だった。そして、自分で言うのもあれなんだけれど、どの場面をとってみても僕らしいと感じてしまう。僕だったらこうするなということを夢でもやらかしているように感じている。

 まず集団がある。イベントをやっている面々、商店街、パレードなどだ。この集団に僕は直接的に関わっていないようだ。こういう集合的な観念との関りはこの程度でいいのかもしれない。あるいはもう少しくらい関わっていいのかもしれない。

 僕が関わるのはもっぱら個人である。最初の個人は、あまり姿を見せていないけれど、良くなったという僕の言葉に対して「最初はそんなものだ」と答えた人だ。これは否定とも評価とも取れるもので、どこか曖昧さを感じる。

 次に登場する個人はおつかいに出て遅くなったクラスメートだ。彼は遅くなった言い訳をするのだ。この人にとってはそのことが重要なのだろうけれど、おそらく彼におつかいを頼んだ人たちにとってはどうでもいいことだろう。だから気にすることはない、などと僕は言っているのだ。

 最後の個人は何か荷を取りに行くという人である。とても急いでいるらしく、僕は相手との中間点で落ち合ったらどうだ、などと提案している。彼は納得したのだけれど、よく考えると、頼まれもしていないのに介入しているという感じがしている。要するに、僕がでしゃばっているのだ。

 荷物を取りに行くという点では僕も同じだ。ただ、その荷物が何であるのかは不明だ。そこには大事な何かがあるような気もしているので、不明であるのはとても残念に思う。

 もう一つ、「簡易帽子」なるものが出てくる。現実にこんな商品があったら便利かもしれない。帽子を取りたい時には畳んでカバンに入れてもいいわけだ。それはさておき、この簡易帽子は僕には似合わないことになっている。簡易なアイデンティティは僕にはそぐわないということかもしれない。

 その他、細かなところを取り上げていくこともできるけれど、際限がなくなってしまうので、今日はここまでにしよう。何となくだけれど、僕自身の在り方が問われているような、そんな感覚を覚える夢であった。

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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