3月17日(木):目の前が真っ暗に
サイト業者からの連絡があった。今日はその日だった。僕の方から電話する予定だったのだけれど、午前中は両親たちの墓参りに同行した。彼岸なので墓参りしたいという両親に付き添い、手伝いをした。
職場に着いたのは昼前だった。すでに業者から留守電に吹き込まれている。また掛け直すということなので、僕は待つことにした。昼過ぎに電話あり。目の前が真っ暗になるほど陰鬱な気分に襲われている。
サイトを作成し、これからチェックに入るとのこと。何のチェックやと言うと、文言に関するものである。業者が言うには現状で170ページあるらしい。この170ページすべての文言をチェックするとのこと。
そんな作業は飛ばせ、省略しろ、とこちらが言っても無意味だ。チェックを完璧にしないと納品できないなどとほざきおる。
ホントに無駄な作業だ。この170ページをチェックしたところで、今後復旧していく2400ページはチェックできないのだから。加えて新たに追加するページに関してもそうだ。さらに言えば、今ある170ページもいずれ書き直す予定である。本当に無駄な作業だ。チェックしましたということにしておいて、先に納品してくれんかいな。
僕のところは医療機関ではないのだから、医療機関の基準に適合させる必要はないのである。それでもチェックするというのであれば、そうしてもいい。でも、チェックする機関もそれだけで終わるのだ。
このサイト(というか以前のサイト)は2011年に立ち上げたものだ。その年だったか翌年だったか、サイトの文言に関して苦言が届いた。サイトの上部、バーのところに出る文言だ。「大阪府高槻市で『うつ病』を克服する心理カウンセリング」という文言が出る。この『うつ病』という言葉がすでに引っかかっているのである。
僕はどこぞのチェック機関に言ったのだ。そこは僕が作ったところではないので、僕の方で修正できない。だから作成した業者に直接言ってくれと。それ以来、そのままである。8年9年くらい放置したままである。それで、以後、特に問題が生じたということもない。業者も放ったらかし、チェック機関も放ったらかし、僕も放ったらかしのまま過ぎた。
ひっかかるような文言を書くのは集客を目当てにしているようなサイトである。僕のこのサイトは、見てわかるように、集客なんて後回しである。集客は目的としては4番目くらいだ。要するに、集客のために過剰な表現を使ったり、虚偽の表現というか詐欺まがいの表現を使ったり、非現実的な保証を書いたりするのがひっかかるわけだ。僕のサイトにはどこにもそういうものがないはずである。
これからチェックの時間がかかるそうだ。まさか人間の目で一字一句、一文ずつ読んで判断するなんて、驚きだ。AIに探させて、引っかかった文章なりページなりだけをチェックすれば済む話なのに。
延々と足止めを食らうのに耐えられない。こっちはこっちで動いていこう。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)