３月１７日（日）：再会
ブログも書いておこう。
今週から、つまり１１日の月曜日からサイト作業を再開する予定でいた。数日遅れで再開したものの、今のところ順調に進んでいる。
今月は第３版の復旧をしていこうと思う。テーマ２００まであり、今日１５０まで終えた。一日５テーマ分ずつ復旧していけばあと十日ほどで完了する。なんとか今月中にそれは達成できそうである。目途がつくと落ち着いて考えることもできる。
それが済めば未公開のものも含めてアップしていこうと思う。まだ具体的な予定は立てていないけれど、そういう計画だ。
深夜勤務を終えて、サイト作業に速やかに取り掛かりたいからという理由で、お酒もしばらく飲んでいない。勤務を終えて、一本飲んで、それから寝てというのがパターンだった。そこから起きて本業関係のことをするという流れだった。今は勤務後は帰宅して、少なくともサイト作業の準備だけでもしておく。そこから作業を開始することもあれば、朝食を採って休憩を挟んでから開始することもある。いずれにしてもお酒を飲む暇もない。
酒を控えている理由はもう一つある。あれは３月７日のことだった。しばらく会っていない飲み友達とバッタリ出会ったのだ。１０年くらい前にはよく顔を合わせていたものだ。僕より１０歳くらい年上の人だ。仮にＮと呼んでおこう。
このＮと偶然会ったのだが、彼の方が僕に気づいて声をかけてきたのだ。正直に言って、僕は最初その人がＮだとは気づいていなかった。途中から「知ってる人かも」とは思ったけれど、どうも自信が持てなかった。要するに、僕の記憶にあるＮとはずいぶん変わっていたからだ。
そう、彼が変わっていたのだ。もちろん見た目の話で、中身は昔のまま虫の好かん奴だったのだけれど。僕が記憶している彼の姿というのは、もっと精悍でエネルギッシュだった。それがこうも老いぼれてしまうのかと、僕の方が驚きだ。
でも考えてみると、彼と頻繁に顔を合わせていたころの彼は現在の僕くらいの年齢だった。そうなると僕も１０年後には今のＮみたいになるのかと思うと恐ろしい気持ちに襲われる。それもあって酒を控えるようになったのである。
しかし、まあ、Ｎ個人のことを書くのも憚れるのだけれど、やっぱり書いておこう。彼は僕より１０歳ほど年上なので、現在６２歳くらいだ。６２歳になって「合コンしよう」とか言ってるＮが情けなく思えてくる。どこかの呑み屋の女性店員さんがお気に入りらしくて、どうやってデートに誘おうかなどと彼は言う。ええ年こいて何言ってんねんというのが僕の正直な感想だ。２０代の若者の言うようなことをその年になっても言うか、ってなもんだ。
年齢的にも当然そうなるのだけれど、今のＮには若々しいところなんて感じられない。歯は抜け、髪も薄くなり、貧相になって、体が悪いのは致し方がない（彼も僕と同じで足が悪い）としても、若い女性が相手するような男ではなくなっているのだけれど、自分ではそれを受け入れないんだろうな。それもまた惨めな感じが付きまとう。
簡単に言えば、今のＮを見て「ああはなりたくない」と思ったわけである。酒呑みの末路は悲惨なものだ。
さて、今は酒を控えているという話で、その直接の要因がＮの変貌ぶりにあるということだった。Ｎのことなどどうでもいい。彼は彼で好きなように生きているのだからそれでいいことにしよう。
話を戻そう。今日も深夜勤務明けだ。３月は休みがなさそうである。それでもいいや。体が動くうちに働いておこう。今日は９時間勤務だ。最後の方は足にきてた。足の具合がよろしくない。最初は朝までもつだろうかと、そればかり心配していた。なんとかなったので良しとしよう。
帰宅して、朝食後、椅子に座りながら寝てしまった。わずかの時間だけれど座ったままで寝た。それでも起きたら体がましに感じられる。サイト作業の準備を始める。すぐに取り掛かれる状態にしておいてひと眠りする。
昼頃起きる。兄夫婦たちが来ていた。彼らは墓参りをするために来たそうで、両親とともに出かける。僕は家に残る。
昼食はマクド（マクドナルドのことだ）だ。僕にはポテトだけとなった。なんでも６人前買ったのにハンバーガーが一個足りなかったということだ。こういうのはマクドではよくあると僕は思っている。過去に何人かの人から同じような経験を聞いたことがある。
こういうのはセットの数ではなく、アイテムの数で勘定した方がいい。６人分の注文をして、トータルでバーガーが何個、ポテトが何個、ドリンクが何個と数えて、実物と照合した方がいい。そして、その場で一個足りないということを店員に言わないといけない。後から言ったのでは遅いのである。
僕に割り当てられるはずだったハンバーガーは、きっと次のお客さんか隣のお客さんの手元に渡ったのだろう。まあ、しょうがないか。僕の昼食は冷え切ったポテトだけとなる。
昼食後にサイト作業だ。根詰めてやって、できるだけ一気やってしまおうと思った。最後はけっこう疲労感に襲われたが、なんとか今日のノルマは達成した。昔書いた原稿だけれど、読み返してみるとなかなか面白いな。もっとも、面白いと感じるのは僕だけで、読み手はそうは思わないかもしれないんだけれど、それでもいいのだ。自己満足でも僕としては全然かまわない。あの頃はこういう問題に取り組んでいて、こういうことを考えていたんだななどと、かつての自分と再会するような思いだ。Ｎと再会するよりもはるかに有意義な体験となっている。
やっぱり今現在を書いて残しておくことはいいことだと再認識し、急遽、今日のブログも書くことにした次第である。いつかこのブログを読み直して、ああ、そんなこともあったなとか、そういうことを考えていたんだなとか、自分と再会できる日を心待ちにして今日も過ごそう。
（寺戸順司－高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー）
