3月16日:まん延防止解除

3月16日(水):まん延防止解除

 

 今日は午前中に昨日回れなかった二件の用事を済ませる。

 

 京都の河原町方面へ出る。10時には開始できるだろうと見込んでいたが、店舗の開くのが11時からだった。一時間の誤算が生じる。仕方がないので時間つぶしをする。その近辺をウロチョロする。喫煙所を見つけては一服したりもする。

 平日の午前だけあって人は少ない。当然、外国人観光客なんて一人も見かけない。この周辺、東京オリンピックを見込んでホテルなどの宿泊施設がニョキニョキと作られたけれど、ホント、悲劇だな。どこともひっそりとした感じだ。中には完成して営業も開始しているけれど、一度もまともに営業できてないところとかもあるかもしれないな。

 

 そのコロナ対策も、まん延防止解除が決定になったようだ。この解除に科学的なエビデンスは何もないと捉えておいた方がいい。経済を回すための解除だ。感染傾向が基準まで下がったとか、ワクチン接種率が基準に達したとか、そういう判断に基づいていないところが恐ろしい。

 とは言え、もはやまん延防止をきちんと守っている人も少ないかもしれない。飲食店やその他の店舗、施設などで時短営業を続けてはいるものの、おそらくそれだけだ。個々人に目を向けると、手指の消毒、マスク着用、三密回避、ソーシャルディスタンスの確保、不要不急の外出自粛などなど、きちんと守られていないという場面をいくつも見かける。

 今日一日でもずいぶん見かけた。手指の消毒をせずに店内に入るという人はよく見かける。今晩、コンビニでマスク無しの女性客も見た。コンビニなんかは、店の作りによっては、風通しが非常に悪そうなところもあるので、店内ではマスク着用しておいた方がいいのに。飲食店のスキップ席に荷物をおいて何やらしている人もいたな。違反というわけではないけれど、隣の人との距離がそれだけ近くなるからあまり勧められないことだ。マスクをずらして、近距離でペチャクチャお喋りしている人たちも、喫煙所やコンビニ駐車場で見かけたな。しかも、まあまあの大声であったりする。

 まん延防止なんてきちんと守られていないのだ。それに、そもそもまん延防止の効果に僕は疑問を抱いている。だから解除そのものに反対はしない。その効果には疑問があるし、やるだけの意味が薄れているし、それにすでに半分解除されているようなものだ。問題は解除の根拠だ。政府がお手上げになったということを示しているようにしか僕には見えない。

 まあ、3月に解除して、5月6月頃には第7波に襲われているのではなかろうか。きちんと感染率を下げないとすぐ元の木阿弥になってしまうというのに。もっと強い措置を短期間だけ行う方がいい。僕たちの生活はその間は不便になるけれど、それだけの効果は期待できるようにも思えるのだ。一番良くないのは、リスクの割に効果が見られないというこの状況である。

 

 まあ、こんなことを言っても始まらない。それにまん延防止が解除となたところで、僕の生活に変わりはなさそうだ。サイトの復旧作業で朝から晩まで部屋に閉じこもりっぱなしという生活になりそうだからである。

 そして、その生活に入るためにも、今着手していることだけは終わらせておきたい。身辺整理に関しても、ここまでは終わらせたいというラインがある。中途で中断ということだけは避けたい。もうしばらくはそのためにバタバタしそうである。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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