2月28日(火):晴れの休日
今日は定休日だけど、朝から職場に来て、職場の整理をしている。少しずつだけどリニューアルしていこうと計画している。不要なものは処分して、物はきちんとカテゴリー別に配置してということを少しずつ実施している。基本的な作りは変えようがないのだけれど、中身を変えていこうとしているのだ。それは部屋でも人間でも同じことだ。
午後からはYさんに来てもらって、すこし手伝ってもらおうと計画していた。でも今になって、手伝ってもらうことに気が引けるように感じている。そもそも僕は独りで仕事をするって最初に決めたからだ。僕の悪い癖で、人がいると、ついついその人に頼んだり任せたりして、人に甘えてしまうのだ。自分でもできることなのに、「あれやっといて」とか安易に依頼してしまうのだ。僕は自分の甘えを克服しなければいけないのだと、最初の頃は考えていた。最近、迷いがでてきたのか、それは良くないのではないか、もっとお互いに協力的にならなければならないのではないかと思うようになっている。でも、ここは僕の原点に戻って、やっぱりYさんの手を借りることは控えようという気持ちに今はなっている。
人に頼る前に、どこまで僕が自分独りでできるか、もう少し試してみようと思う。しかし、こういうのはしんどい生き方だと、自分でも思う。他者と助け合い、協力し合い、頼り合う方がきっと生き易いし、社会的で人間的でもあると思う。一般的には、それができた方がいいのだろう。
あるタイプの人たちは「人に迷惑をかけたくない」と言って、他者にいかなる要望も伝えようとしなかったり、手伝ってもらおうと欲しない。一見すると自律した人のように見えるのだけれど、それは正しくないのである。いつかそれは書きたいと思っていることであるので、ここでは詳しく書かない。それよりも「迷惑をかけたくない」という信念である。この「迷惑」をどのように定義するかで、この信念は正しいものにも間違ったものにもなり得るものだ。
Yさんに迷惑をかけたくないから、手伝ってもらうのを控えるのではない。窓から外を見る。とても天気が良い。こんな日は二人して歩きたいなと思っているだけである。つまり、理屈っぽいことをあれこれ並べているけれど、本当は今日はサボりたいだけなのである。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)