2月17日:三つの断片夢

2月17日(月)三つの断片夢

 再び、夢を見た。今回は三つの断片から成る夢だ。

<夢>
(場面1)現場へ行く。年配の男性と一緒に、現場の下見に行った。山の上の現場だった。どこで仕事をするかを見て、僕たちは一旦帰宅することにする。仕事の用意を持ってきていなかったからだ。年配の男性は一人だけ先に行ってしまう。僕は車くらい乗せてくれてもいいのにとぼやく。道路に出る。夜中なのでバスがない。タクシーを待つが、なかなか来ない。
 すごく苦労して帰宅したが、準備をして現場に行くと、もはや集合時間が過ぎていた。その現場のリーダー格の同僚が、無理をするなと言い、そのまま僕を帰宅させた。
 その後、バイトの店の店長とばったり出会い、僕たちの共通知人のM君も交えて、一緒におしゃべりをする。僕たちは三人で、何か法制度のことで話し合った。僕はそれを詳しく知らなかったし、一部は間違って覚えていた。今度、訂正してみると僕は言った。

(場面2)まったく見知らぬ場所だった。高槻ということは分かっていた。あまりこの辺りまで足を延ばすことがなかったなと思った。いろいろ見て回る。商店街に入る。ファストフードの店に入り、商品をテイクアウトする。店の外に出ると、ガラの悪そうな一団が座り込んでいた。彼らの脇を通り過ぎる。いささかさびれた感じの商店街で、環境もあまりよくなさそうだと思った。道路を渡る。道路の向こう側は公園と住宅街だった。公園に入り、ベンチに腰を下ろす。買ってきたものをそこで食べる。自分が何を注文したのかも分かっていなくて、袋を開けると、飲み物と箱があり、その下に大きなハンバーガーが二つ並んでいた。乳房のようだなと僕は思った。そのハンバーガーを一つ取り、頬張る。そこに議員さんのような人が二人、公園の視察に来る。人だかりができる。僕はその方に行ってみる。一人の女性が公園と裏のアパートとの境の塀について、かつてはこうだったと論じている。彼女の話では、この塀の構造では風の流れがこうなって、不自然な流れになり、かつてはこのようなものではなかったはずだといったことを、憤りながら、言っている。

(場面3)
 僕はアパートに戻る。棟が二つあって、その一つに僕の部屋がある。一階だった。同じアパートの住人が遊びに来た。曲か何かのタイトルのことが話題になった。それが思い出せない。僕は調べて、二階に住む彼に教えに行った。彼は部屋に居て、切手シートを広げて眺めている。こうして見ると切手もきれいだねというようなことを僕は言った。そして僕はあれのタイトルはこれこれだと教えてあげた。彼は紙に書いてきて欲しいと頼んだ。僕は彼と一緒に外に出る。彼の部屋のすぐ前がトイレだった。二階はここにトイレがあるから住みにくいねというようなことを僕は言った。彼も同意した。
 もう一棟の方に行く。ちなみに僕の二階に住む彼はシェフだが、こちらの棟の一階は寿司屋の大将が住んでいた。僕たちが行くと、大将が出てきて、何かと振る舞ってくれる。そこは大将の部屋なのに、カウンターがあって、寿司屋のような佇まいである。
 僕はごちそうになる。二階のシェフと他に数人の人たちと一緒に。他の人たちもみなここの住人であるようだった。シェフは店の方があるからと言って早々と切り上げた。彼は僕に会釈をして、僕もそれに応じた。
 テレビで「高槻の○○公園特集」が始まった。さっき僕がいた公園だ。画面に映し出される。その公園はゴミ捨て場のようになっていたのを、市民ボランティアがきれいにしているのだそうだ。まだ所々でゴミが残っているし、新たに投棄されたりもする、そんな現状が映し出される。ボランティアの人がインタビューに答えている。女性だった。ゴミの中には人や動物の死骸なんかもあって、どうしてこんなひどいことができるのだと涙ながらに切々と語っている。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

(付記)
 断片的な夢なのに、非常に際部まで覚えている。含まれる材料が多すぎて、それで解釈とか連想の部分が欠落しているのだと思う。全体として、何かに取り掛かるようで取り掛からず、他の何かがそこに割り込んできて、僕はそっちに流されているかのような印象を受ける。
(平成28年12月)

 

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