2月16日:休んではいけない 

2月16日(火):休んではいけない 

 

 ツーの発作が起きていて、それを庇って動くものだから、体の他の場所も痛む。でも、発作の痛みが今日は強烈だった。午前中は動く気にならず、家で大人しく横になって過ごす。 

 昼から高槻に出る。昨日の続きをしなくてはいけない。本当なら今朝からそれをしているはずだったのに、半日遅れてしまった。 

 気分転換用推理小説として、横溝正史『真珠郎』を読む。家の本棚から何気なく手に取った本だ。高校生くらいの頃に一度読んだきりで、内容もほとんど覚えていなかったけれど、今回読み反してみて、なかなか面白かった。 

 

 高槻に着く。あまり動き回るような作業はできない。資料等の処分、データ整理などをして過ごす。新たにゴミ袋が2つ満杯になる。書架から文庫本を30冊ほど持って帰る。 

 「こころの科学」の古いナンバーを拾い読みする。そのうち2論文のみしっかり読み込む。 

 足が痛み始めると、横になる。横になってできることをする。意地でも何かしようとしてしまう。今朝、本当は休もうかと思った。定休日なので休んでも構わないと言えば構わないのだけれど、ツーごときで休んではいけないと思い、こうして出てきたのだ。今年に入ってすでに1日休んでいる。年間で10日以上休むようではだめだ。定休日であっても、たとえ半日でも職場に来て仕事やそれに関した作業をしていないとダメだ。 

 

 21時帰宅。足を休めないとと思い、横になる。テレビを観る。 

ロンハーをやっていたので観る。女性芸人さんの恋を後押しするという企画をやっていたが、余計なお世話だ。芸人なんて恋を捨てなければならない。古い考え方だと自分でも思うけど、そんな贅沢をしてはいけない。学者も学問だけを愛すればいいし、労働者は仕事だけを愛すれば他に何も要らないと、僕はそう思っている。恋愛なんて人生の邪魔だ。 

 BSにチャンネルを移す。スティーブ・マックィーンの「ハンター」をやっていた。しまった、こっちを見ていれば良かったと思う。くだらないヴァラエティより、よっぽどいい。確かマックィーンの遺作となった映画じゃなかったかな。現実に存在した賞金稼ぎの実話に基づいた映画で、過去のものにしがみつき、時代の流れに追いつけないキャラが秀逸だ。 

 

 23時頃から3時頃まで、パソコンを開いて、原稿を書いて過ごす。あまり捗らず。文章を書いても、しゅっちゅう滞ったり、壁にぶつかったり、前に進めない感じに襲われる。特に変換が面倒だ。同じパソコンをそのまま使っているのに、なんでこんな変な変換を毎回するのか、どうして前回は普通に変換したのに、今回はこんな誤変換をするのか、まったく理解に苦しむ。話す速度で、ある程度考える速度で打ち込めたらいいとは思うのだけれど、誤変換が気になって、そこでいちいち中断することになる。思考もそこで停止する。そのために先を見失うことも多い。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

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