2月10日:文句言いながら

2月10日(木):文句言いながら

 今日は二軒の業者と打ち合わせをする。午前と正午に打ち合わせ二件だ。一つは経営に関するものであり、もう一つはサイトに関するものである。
 サイトに関する方では、少し前に進めそうである。ともかく僕自身は僕にできることであればなんでもやるつもりである。そのできることを提案してほしいのである。こういうのがありますよとか、こういうこともできますよとか、僕にはそういう知識がまったくないのだから、教えてほしいのである。
 新たにできることがいくつか見つかる。できることが見えてくると、俄然、やる気が出てくる。いや、これは本当である。やる気が出ないという人たちは、できることが見えていないのである。現状のことを、ヴィジョンも持てず、ただ続けるというだけであれば、そりゃやる気なんて出ないことだろう。やる気が出ないのは、将来が失われているからである。これは本当の話で、時間的展望を喪失してしまうと、それがどれほど個人から活力を奪ってしまうことか、一般の人には想像もつかないだろうと思う。
 また、カウンセリングはクライアントが自分で治すようにするところだと信じている人も多いと思うのだけれど、それも違うのである。クライアントが見通しを持つようになると、クライアント自身が動き始めるのである。できることが見えるようになると、人は動くものなのである。

 さて、新しくできることが見つかった。これをやっていこうと思う。新たにやることが増えるということは、スケジュールとか予定を組み直さないといけなくなるということだ。昨日、煩雑な作業を終わらせようという予定を立てたばかりなのに、二日目にして修正である。そう、こういうことが起きるから後回しになるものが生まれてしまうのである。
 午後からは、新しくできる作業のことを考えつつ、昨日立てた予定を重視する。後回しにしてきた雑務を片付けていく。簡単には片付かないものであるが、少しずつであれ、前に進めていく。

 昔、僕がクリニックにいたころだ。今から思うと、あの先生方はまだ恵まれていたという気がする。広告に関しては、広告代理店に任せている感じだった。先生方は広報のことでそんなに時間を取ることもなかった。まあ、その代わり、広告費がバカにならんほどの額になるのだけど。
 インターネットの時代になると、何が変わるのかと言えば、すべてを自分でするようになるということだ。宣伝も自分でしなければならない。パンフレットとかそういうのを作成するのでも自分でするのである。印刷なんかも自分でするようになる。業者に依頼していたものをすべて自分でこなさなければならなくなる。
 はっきり言って、インターネットの時代の方が、アナログ時代と比べて、はるかに忙しくなったと僕は感じている。ほんのちょっとしたことでも自分でしなければならない。係の人や店員さんがやってくれていたことでも、端末を操作して自分でしなければならないのである。僕個人はインターネットなんて無い方がいいと思っている。
 しかし、時代には逆らえないのである。自分は拒否したくても、時代がそうさせてくれないのである。人はこうして状況に飲み込まれていくものだという気がしている。ネットなんかなくてもいいと思っていても、ネットを活用せざるを得ない状況が僕を引きずりこんでいくのだ。
 いやだいやだと文句ぶつぶつ言いながら、サイト作業をしていくことになるんだろうな。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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