12月8日:百年食堂 

12月8日(火):百年食堂 

 

 今日は定休日だ。家で大人しくしていようかとも思っていた。 

 午後から外出する。運動不足を解消しようと思ったからだ。でも、この前の夢があるので、僕は家からあまり離れないことにした。 

 近所のカフェで2時間ほど面接記録を書いて過ごす。この2,3日の仕事で、まだ記録を残していない分がいくつかあったからだ。 

 

 帰宅して、夜はテレビを見て過ごす。 

 テレビ番組の大半はつまらないと思ってしまう。お目当ての番組が一つだけあったけれど、それまでの時間、いくつかの番組を見る。 

 さんまさんの「さんま御殿」を見る。さんまさんは面白い人だと思うけど、この番組はテーマやゲストに左右されると個人的には思っている。今日のは、騒がしいばかりで、なんら印象に残らなかった。スタンプなるものを初めて知った。そんなもので騒ぐなんて、どうかしてる。 

 それから、東野さんたちの番組も見た。大阪でキタとミナミに続く第三の都市を作ろうと、天王寺、鶴橋、十三が取り上げられていた。キタやミナミがそれほどいいとは僕は思わない。便利だけれど、都市としては個性がなくなっている感じがする。いろんな店がキタにもミナミにも進出してくると、当然、両者は似てくるはずである。天王寺あたりはいずれそうなるのではないかという予感がしている。その都市ごとの個性がある方がいいではないかと思うのだが。 

 その後、「ロンドンハーツ」を何気なく見る。おデブの女性芸人を集めて、誰が一番体が動くかというコンテストをやっていた。どうでもいい企画だなと思いつつ、見てみる。おデブの女性でも可愛らしいじゃないか。勘ぐりすぎかもしれないが、おデブさんに運動とかをさせて、ドン臭い姿を見せて笑わせようという魂胆かと思った。 

 

 さて、やっと本命の番組の時間になる。「にっぽん百年食堂」である。毎週ではないけれど、僕は時間のある時にはこれを見る。これが面白いのだ。100年以上続いている食堂を取材し、紹介している番組だ。今日は熊本県の食堂だった。 

 この番組を見ていると、感心することが多い。メニューの中の何でもないような一品がその店を救ってきたという話があったり、初代から代々受け継がれている何かが残っていたり、閉店の危機を意外なメニューで乗り越えたりなど、そういったエピソードを聴くのが楽しい。 

 もう一つ、感心するのは、老舗のお店を切り盛りしている店主たち夫婦がとても仲良さそうに見えることだ。後継者の問題もあるのだろうけれど、紹介されるお店のほとんどが夫婦経営で、しかも一緒に仕事をしていて、仲が良さそうに見えるのだ。いや、実際、仲がいいのだろう。そうでなければできない職場だと思う。 

 さらに、この番組にはバラエティ感がないという点で好感が持てる。スタジオで芸人さんたちがどーやこーや言わないのがいい。そして、どのお店でもそこの一番メニューとか「一押し」の一品だけが紹介されるのもいい。店によっては、二品くらい紹介されるけれど、大抵は一品で、それにサイドメニュー的な何かが加わるくらいだ。メニューのあれもこれもを紹介しないところが、何と言うか、控え目で、奥ゆかしい感じがする。 

 

 さて、今日も有意義だったようなそうでないような、何とも言えない一日を過ごしたけれど、いろいろ考えさせられたり、得る所のものもそれなりにあった。欲張り過ぎず、今日はこれでよしとしようか。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

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