12月19日:禁煙計画

12月19日(月)禁煙計画

 

 昨日はタバコのことを書いたけれど、禁煙の試みはいくつかしてきている。一箱喫い終わったら、次の一箱までの間隔を空けるようにするとか、喫煙欲求に襲われても少しだけ喫煙を先延ばしにしてみるとか、いろいろ試みた。禁煙を今日から試みている。12月19日の0時から始めた。時間に拘るのは、何時間目で何が起きるかとかいうことを記録したいからである。

 既に昨日の段階から本数を少し減らしたりしているし、午前から夕方にかけて吸わないようにした。但し、夕方になって、どうしても我慢がならなくなって、遂に買いに出たのであるが。どうも、一日の途中から始めるということが難しいのである。

 禁煙して、試したいことや確認したいことがいくつかある。一つは呼吸である。どれくらいで呼吸の感じが回復するかを見たい。続いて、喉である。タバコを吸わなかったら喉や声の調子も回復していくはずである。どのようなプロセスを経て回復していくのかを確認したい。そしてヤニの色である。これは歯と指先に現れている。歯の黄色いのがどう回復していくかを見たい。それに指先のニコチン焼けである。これも時間と共に薄れていくはずである。その他、生活上に現れる変化は捉えておきたいと思うし、内面のこと、思考や感情の変化も見ていくことができればいいと思っている。

 もう一つ、これは半分お遊びでもあるが、禁煙すると太るとよく耳にするが、それが本当かどうかも見てみたい。僕はこれは半分は正しくて、半分は迷信だと思っている。周りの禁煙成功者を見ると、確かに喫煙時代よりかは太ったかもしれないけれど、どういうわけか一定以上に太った人は見られないのである。太るとしても、一時的であるか、限度があるのではないかという印象を受ける。なぜ、彼らがそれ以上太らないのかというと、恐らくだけど、タバコを吸わない分、活動量が増えたからだと思う。あくまで予想である。禁煙すると、いわゆる「一服」の時間がなくなるわけだし、その時間を何かすることで活用するだろうから、そこでカロリーの消費量が増えるのではないかと捉えている。

 僕のこれまでの経験では、禁煙開始から4~8時間で、呼吸が楽になる感じが現れる。空気の通りが少し良くなったような感じを覚えるのである。そして12~16時間辺りで、最初の禁断症状が現れる。これは神経過敏になり、喫煙欲求がものすごく高まるのである。ここで禁煙に失敗してしまうことが多い。しかし、これを乗り越えると、喫煙欲求が一時的に抑まる。ここから先はあまり経験がないのだけれど、30時間目辺りに二度目の喫煙欲求の波が襲ってくる。そして、僕はこの先を経験していないから何とも言えないのだけれど、断続的に喫煙欲求が襲ってくるのだろうと思う。この波を乗り越えれば乗り越えるほど、一回の喫煙欲求が苦しくなくなっていくのだろうと思われる。

 問題は喫いたくなった時にどうするかである。状況が許せばだけど、こうなった時は思い切って寝てしまおう、昼寝してしまおうかと考えている。何かをしてごまかすというのも手であるが、イライラしたりして手につかないことも多く、そのことが余計にイライラを増すのである。その時々で対策を考えることにするのであるが、予め予測を立てておくことは有益だろうと思う。

 さて、あるアルコール依存症者の言葉であるが、「自分の場合、一日断酒ではなかった。一分一分、一秒一秒が断酒だった。瞬間断酒をしていた」と言うのを読んだことがある。その通りだと思う。一時間止めたからと言って、そんなの止めたうちには入らないと考える人がいれば、その人は依存症というものを御存じないのだろうと僕は思う。僕も、その瞬間瞬間を喫煙欲求と戦っていくことになるだろう。

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー

 

 

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