11月7日(火):映画三昧
今日は火曜日、僕の定休日だ。これを毎回書いておかないといけない。いまだに火曜日が定休日であることを知らない人がいるからだ。本当に驚くばかりである。それだけウチのことに無関心なんだろう。
まあ、そんなことはどうでもよろしい。
昨夜は飲み屋で酒の当てを食べただけなので、今朝は腹が減って仕方がなかった。起床後、すぐに食事を採る。
その後、マカロニウエスタンだ。今週には新しいのが出るのに、先々週に買った分がまだ見れていないのだ。まあ、この間にコスミック出版社さんの『ゾンビの世界』を間に挟んでいるせいでもあるが。
今回のマカロニのラインナップは「七人の特命隊」に「夕陽のギンコーマン」だ。
「七人の特命隊」は良かった。ハマりそうだ。この七人がそれぞれ個性的で、いい感じだ。コレ・キトッシュがいい。悪役のフランク・ウォルフも僕は好きだけど、まあまあいい味を出している。ストーリー展開も速く、アクションシーンも満載だ。
もう一本、「夕陽のギンコーマン」の方だけど、なんじゃこりゃ。よくこんな映画を発掘してきたなと思う。マカロニウエスタンのパロディ映画だ。まあ、これはこれで楽しめた映画でもある。正続の「荒野の用心棒」、同じく、正続の「夕陽のガンマン」辺りを見ていると、楽しめる。上手くパロディになっていると感心するところもあった。
外国のお笑いは日本のと幾分センスが異なると僕は感じる。我々からするとベタなギャグが大ウケしたりする。「夕陽のギンコーマン」でもそれを感じるところがある。でも、コメディ俳優のランド・ブッツァンカの動きが面白い。それだけでも観ていられる映画だ。
あと、コスミック出版社さんの『ゾンビの世界』から「月光石」を観て、もう一本、「恐怖城」を観る。後者は二度目である。
大仰なセリフ回しに大振りの演技、セット感丸出しの背景などなど、レトロ感満載である。でも、この時代のホラー映画は、映像で怖がらせるよりも、演技で怖がらせるところがあるように思う。それだけモンスター役者の演技が重要になるのだろう。
「月光石」ではボリス・カーロフだ。あんなのにつけまわされたら、ちょっとイヤやなと思う。盗まれた月光石を巡って、カーロフが死後、甦る。フランケンシュタイン俳優だけあって、その存在感が迫力ある。
もう一方の「恐怖城」はベラ・ルゴシだ。この作品のルゴシが適役という感じがする。こちらはドラキュラ俳優だけど、むしろ、メフィストフェレスを連想させるようなキャラである。また、この映画の女優さんも美人だ。
俳優さんが活きていた時代の映画が、やはり一番いいなと思う。それが感じられるのは1970年代までだ。80年代以降は特撮技術が人間を凌駕してしまう。俳優さんよりも、つまり人間よりも、映像に重点が移ってしまう。それ以後の映画には、本当にいい作品が少ないと僕は感じている。
「夕陽のギンコーマン」だって、昨今のヒット作に比べれば、はるかに優れている。CGをふんだんに使いまくった映像を見るより、ランド・ブッツァンカの「まじないの踊り」を見ている方がはるかに楽しい。
なんだか、今日は映画ばかりの日だったな。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)