11月4日:「現場に戻れない夢」 

11月4日(日):<夢>「現場に戻れない夢」

 

<夢>「現場に戻れない夢」

 昔やっていたアルバイトの現場。当時のメンバーがいる。昼休みか休憩の時間が来た。僕を含めて数人で現場の外に出る。どこかの店に入った。食事をしたのかもしれないけど、はっきりしていない。僕は少しその辺を散策してくるとか言って、一人、外に出る。外は町だった。一周しようと思った。僕の中では、方角を保っていたつもりで、次にここを曲がるとここに出るといったことが分かっていた。そうして現場に戻ろうとするのだけど、どういうわけか、思っている場所に出ない。少し焦り始める。自分がどの辺りにいるのかもはっきりしなくなってきた。神社の境内やイベント会場を突っ切ったのを覚えている。どうしても現場に戻ることができず、彼らと合流することができなかった。

 

(連想と感想)

 アルバイトの現場というのは、そのメンバーも含めて、僕の過去と関連する。単純に考えると、過去に戻れないという夢だと思う。

 いくら迷っても、過去には戻れないということを知らなければならないのかもしれない。ある意味では過去との決別を迫られているように感じている。

 もう一つ思い浮かんだことは、過去との関係の見直しということだ。今の関係のままで過去と別れると道に迷うということなのかもしれない。

 でも、両者はそれほどかけ離れたものではないのかもしれないが、僕は決別の方をより強く感じている。もう戻れないのだ。戻ろうとすれば、必ず道に迷い、そして、戻ることができないのだ。迷っている間に、時間が迫り、焦るほど自分の居場所がわからなくなってしまうのだ。

 今、僕の中で、自分に関することで、改めなければならないことがいくつも思い浮かんでいる。その一つ一つは記さないことにするけど、生き直しをしていく時期に差し掛かっているのかもしれない。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

 

 

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