11月3日(木):Jアラートに見る日本の衰退
今朝、起きてテレビを見たらまた「Jアラート」が発令されたそうだ。なんでも北朝鮮がミサイルを打ったとか。
北朝鮮はアメリカを意識しているので、日本なんか眼中にないだろうと思う。日本を攻撃してもなんのメリットもない。アメリカを刺激するかもしれないけれど、それなら直接アメリカに攻撃をしかけた方が効率的である。
ミサイルは日本の上空を通過するだけである。確かに、ミサイルからの落下物が日本に落ちるかもしれないけれど、北朝鮮のミサイル技術はもはやそんなレベルではないのではないかという気もする。
しかし、間抜けなのがJアラートである。ミサイルがかなり日本に接近してから警報が出されているようだ。正直言って、アラートを聞いてから避難していたのでは間に合わないのではないか。
ミサイルが発射されたと同時に最初のアラートを出して国民が準備するようでなければ意味がないのではないだろうか。そして、そのミサイルが日本に接近しているということになれば次のアラートを出して、国民の避難を完成させなければならないのではないか。そのように段階的にアラートを発する必要があるのではないかと僕は思うのだ。
今回、アラートが発令されて、一部の交通機関が運転を見合わせたりしていたそうだけれど、愚の骨頂である。それはもっと早い段階でのアラートでなされる処置である。
なんとも日本の防衛はお粗末な気がしているのであるが、こんなお粗末なものに軍事費として多額の税金が投入されているのだからウンザリしてくる。
近頃の日本はそういう傾向があるように思う。いわば、多額の製作費をかけて駄作しか作れないという傾向である。オリンピックしかり、コロナ対策しかり、給付金や補助金制度もしかりである。おそらくマイナンバーカード制度もしかりということになるだろうと僕は思っている。
どうしてこうなるのか。一部では中抜きしているところもあるかもしれない。それもあるかもしれないけれど、僕はこれを創造性の衰退と捉えている。今ではそう考えている。限られた資源内でより優れたもの、より新しいものを作っていくという能力が衰退しているのではないだろうか。
今朝のJアラートで、僕は北朝鮮の脅威よりも、日本の衰退の方を強く感じ取ってしまった。つくづく日本という国に嫌気がさしてくる。その上、税金を払うのさえ馬鹿らしいことのように思えてくる。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)