11月16日:病後の復帰 

11月16日(月):病後の復帰 

 

 10月の末に、正確に言えば29日頃、風邪をひいたのか、高熱を発し、扁桃腺がすごく腫れて、苦しい状態になった。11月3日頃をピークにして、治まっていくのだけれど、その週は仕事も極力休んだ。いつかこの闘病記について書こうと思う。病気になった時、いろいろその時の記録を残しておくようにしているので、それを参照しながらもう一度あの病気を振り返っておこうと思う。 

 先週、つまり、11月9日からの週のことだけれど、熱は下がり、体もある程度回復していた。喉の腫れが一部残っていたし、体調も完全ではなかった。仕事は通常に行うが、ひどく疲れる。そういう後遺症のようなものとともに過ごした週だった。 

 今週から、完全復帰ということにしようと決めていた。今日がその初日である。本当は11月から仕事と生活を一部リニューアルしようと計画していた。この熱のために、うやむやになってしまった。それでもブログの再開はリニューアルに含まれていたので、できるところから始めていこうと思う。 

 

 先々週が休みがちだったので、先週はクライアントが割と多かった。今週はその反動でそれほど忙しくない。 

 今日、新規の人ともお会いした。僕の中で「これではいけない」という警告が鳴り響いていたけど、すぐにはそれを言葉にできなかった。自分でも、警告は聞こえるのだけれど、的確にそれを掴めていないし、表現できない感じがしていた。その後、冷静になって考えてみると、そのクライアントには当人も恐らく気づいていない矛盾があるということに僕は気づいた。この矛盾のために、あの人の今計画していることは行き詰ることになるだろうという予感がしていたのだ。2回目の面接があればいいのだけれど、今の所、見込みが薄い感じがしている。 

 

 今日もお昼を食べられなかった。先週から復帰したのだけれど、お昼を食べることができたのは一日だけだった。お腹が空かないし、食べる気にならないのだ。その代わり、朝はしっかり食べる。それで夜までお腹が空かない。お腹が空かないから食べないというだけのことだ。胃腸が本調子ではないのかもしれない。 

 

 ベネデッティの『精神分裂病論』に着手する。一部、難解な箇所もあるけれど、とても参考になるし、勉強になる。当分、この本に付きっ切りになるかもしれない。 

 本の中の事例を書き出す。一日一例から二例くらいを抽出して、それを丹念に読もうと思う。忙しくてその時間が取れない場合もあるだろうけれど、可能な限りやっていこうと思う。理論を学ぶよりも、事例から学ぶ方が僕には入りやすいし、得るところがおおいと感じている。 

 

 音楽を最近はよく聴く。またジャズ熱が再発して、ここのところ、ホレス・シルバーとルー・ドナルドソンのアルバムを聴きこんでいる。明日の休みは、何か新しいCDを買いに行こうかと考えている。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

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