11月14日(月):バカの風邪
うーむ、どうやら風邪をひいてしまったようだ。咳は出るわ、鼻水は垂れ流れるわ、寒気でぶるぶる震えるわ、頭がぼんやりするわで、どうにもこうにもならない。おまけに持病の足までが今朝は痛み始めている。午前中の仕事さえケリがつけば、後は何とかなる。午後からは少し休めるのである。そして休み始めたと思ったら、表の方で選挙の演説が始まった。踏んだり蹴ったりである。
風邪の方は、先週の水曜日辺りにその兆しが見えていたのだけれど、それが一旦治まって、このまま難なく過ぎるかと思っていたのである。すると、この二三日で油断したのか、今日になってぶり返した感じである。でも、風邪をひくならひくで、早いうちに免疫を付けておいた方がいいかもしれない。どうかこの風邪が中途半端にならないようにしたいものである。
ところで、昔から「バカは風邪をひかない」などと言うのだけれど、あれは嘘である。賢い人の方が風邪をひかないものである。なぜなら、賢い人は自分の体調や状況をきちんと把握して、早めに対処するなり、前もって予防することを心がけるからである。風邪をひいて停滞してしまうことの損失を賢い人なら把握しているだろうと思うし、そのためには風邪の予防を日々の習慣として取り入れるものではないであろうか。
だから、僕の考えでは、「バカが風邪をひく」のである。ここで言う「バカ」とは、軽率であるとか、不注意であるとかいう意味である。そして、自分自身に無頓着で、自身をいたわらず、状況判断や現実検討をしない人という意味である。身体が丈夫であるとか、病弱であるとかいうことはここでは度外視しているのであるが、病弱な人であっても、日ごろから対策を立てている人は賢い人である。そのような人は病気による被害を最小限度に抑えようとされているのだと思う。
もう一つ、「病は気から」と言うが、これは正しいと思っている。風邪をひかない冬も僕にはあった。気が張り詰めている年は、不思議と風邪をひかないのである。
今日は、この風邪のために予定を大きく変えなければならない。きっと、明日も変更するものが多いだろう。ホントに、「気の緩んだバカ」の風邪である。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)