10月9日:営業につきあわされて
今日は慌ただしい一日を送った。午前のクライアントの時間変更があり、そこで一時間半ほど空き時間が生じた。僕はそこで大掃除の続きをやり、連絡を取ろうと思っていたクライアントに電話しようと考えていた。それと業者にも連絡する必要があった。
ところが、この空き時間、くだらないインターネット業者のために潰れてしまった。僕は営業の人と接するのは嫌いではない。僕に時間の余裕があれば、聞くだけでも聞いてやることにしている。それは僕に営業の経験がないからだ。これはけっこうマイナスなことだなと今になって思うのだけれど、それは明日、書こう。
とにかく、その営業がどのようなものをどのようなやり方で売り込むかを見ることにしている。ちなみに今日のその営業の人間は、僕の中の5段階評価では2くらいだ。その評価の理由の一つは、まず段取りというか、進め方が拙いということだ。回りくどいのだ。
それに関係するけれど、電話であれこれ指示を出されるのが僕には不快なのだ。一回や二回なら我慢できるけれど、それ以上になるとうんざりする。サイトを開いてくださいだの、何ページ目をクリックしてくださいだの、そういう指示をいちいち出されるのが腹立たしい。そのページを開いて持って来いと言いたくなるね。
次に、人の時間を何とも思っていないという態度が拙いのだ。これは言い換えると、売り込む自分たちのことしか見えていなくて、将来の顧客になるかもしれない相手の方に意識が行き届いていないということだ。結局、一時間と十五分ほど電話でやりとりしたことになるのだけれど、それだけの時間を消費させておいて悪びれもしてないというあの態度はちょっと許せないね。
お陰さんで、今日は昼休みがなしだ。午後からは面接が詰まっている。午後一番のクライアントを終えて、次の人が来るまでの時間に、いそいで弁当を詰め込む。いささか気分が悪くなるが、仕方がない。あのくだらん連中の相手をした僕にも責任はある。誰に怒りをぶつけるわけにもいかない。
最後の面接を終えて、まだ30分ほど時間がある。その間に大掃除の際に出たゴミを捨てに行く。6袋捨てた。本当なら7袋捨てる予定だったのに、7袋目を終えることはできなかった。それも午前のあの業者に付き合ってしまったせいだ。ああ、鬱陶しい。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)