1月29日:窓掃除

1月29日(月):窓掃除

 今日は、当初の予定通り、室内の大掃除に取り組む。

 窓関係をやってしまおうと計画している。しかし、一度にこれをやろうとすると、窓際のものをすべて動かさなければならなくなる。そこで、急遽、西側半分、東側半分と二つに分けることにした。

 まず、西側から半分清掃する。その部分の窓際のものだけを移動する。それが終われば物を元に戻して、東側の物を移動する。交互に移動させるわけだが、そうしないと室内に足の踏み場もなくなってしまう。

 そうなると、窓拭きは明日と予定していたけど、今日から実行することになる。ガラスクリーナーがない。明日買えばいいやと思っていたけど、今日、買わなければならなくなった。それで朝の内に買いに行く。

 外出ついでに銀行に寄ったり、早めの昼食を取ったりした。職場に戻ってみると、なんということだ、留守番電話が点滅しているではないか。

 メッセージを聞き、電話をかける。ある母親からの電話で、子供がカウンセリングを受けるという。こういうケースはいくつか事前に確認しなければならない。まず、このカウンセリングを子供が望んでいるのか否か、親がどの程度このカウンセリングに賛同してくれるかなど、いくつかの点を明確にしておかなければならない。本人が電話しない例では毎度のことであるが。

 それで僕は電話したけど、あまり上手く対応できなかった。僕の中に両価感情があったために矛盾したことや曖昧なことを言ってしまったのではないかと心配になった。その子に来て欲しいと望む一方でその子はお医者さんに先にかかる方がいいという気持ちがある。子供の負担のことを考えれば、お医者さんに先にかかる方がいいだろうと思う。

 これは一般の人がよく誤解してしまう部分だ。感情が激しく揺れ動き、些細な刺激でも感情がかき乱されるという場合、カウンセリングで落ち着くとは限らない。その状態でカウンセリングを受けると、さらに感情が動いて、当人をさらに追い込んでしまうかもしれない。乱雑な部屋を片付ける際に、一旦モノをすべて出して、そこから片付けていくように、感情が整理される前に、一旦感情のすべてを出す必要があるかもしれない。もし、感情が不安定で、尚且つ、当人がその感情に振り回され、苦しみ、どうにも対処できず、抑制もコントロールもできないということであれば、カウンセリングのような作業をする前に、薬物療法を行って、ある程度感情が安定していた方が良いと僕は思う。そこからカウンセリングを始めてもいいのだ。

 要するに、一般の人の考えは一段階のものなのだ。場合によっては二段階でやっていかなければならなくなるという点に考えが及ばないことがあるのだ。

 しかしながら、こういう仕事の話が舞い込んでくると、大掃除なんかしている場合ではないとさえ思えてくる。一時は止めてしまおうかなどとも考えた。でも、当初の計画の分だけはやっておこうと思い直し、どうにか西半分の領域を終わらせることができた。

 夜、東側半分の領域に一部取り掛かる。この調子でいけば、窓関係は明日で終えられそうだ。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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