1月28日:ガールズバーの話 

1月28日(月)ガールズバーの話 

 

 仕事を終え、夜勤前の時間を喫茶店で過ごす。自己対話編を書いた。まだ、わずかに時間に余裕がある。ブログを一本仕上げようと思う。と言っても、これと言って書くこともない。 

 いや、書くこと、話すことがないなんて人間は存在しないものだ。自分に目を向ければ、何かが出てくるものだ。自分に目を向けないから、話すことがないとか、そんなことが言えるのだと僕は思う。 

 

 土曜日の晩にお酒を飲んだ。昨日、今日は飲んでいない。お酒を飲むのも、何だか疲れてきた。お酒そのものを楽しんでいるという感じではないな。誰か話し相手を求めて、行きつけの店に行っているだけだという感じが強い。最近、そう感じることがよくある。 

 この前はバーテンダーの話をしたのだったな。今日はそのつながりでガールズバーなんてものについて書いてみよう。年に数回、その手の店に行く。行く前は、何か面白そうだなと思うのだが、帰る時には行くんじゃなかったと後悔することばかりだ。 

 ちなみにガールズバーというのは日本にしかないのだそうだ。恐らく、女性とお喋りするくらいなら、日本の男性は罪意識を感じることがないのだろう。その辺りが妥協できるラインなのかもしれないな。 

 しかし、働いている女の子たちはみんな若い。若くて、仕事のなんたるかを知らない子ばかりだ。接客ということがどういうことかも分かっていないんじゃないかって思うような子もいる。 

 ちなみに、あの手の店は、一時間なんぼで計算する。それがいわば基本料金だ。それが安いと思われても、それ以外のお金がかかってくるから要注意だ。その基本料金は僕の飲み分だ。女の子の飲み代は別会計なのだ。なんで店の女の子が客にねだるのか、あの構図は僕には理解できない。基本料金を上げてもいいから、酒を飲まない女の子についてほしいものだ。それで客のお金でガバガバ飲む女の子もおる。別にその子の飲み代くらいでとやかく言うことはないのだけれど、遠慮なく飲んで、ただ飲むだけの女の子は御免だ。 

 僕が女性で、しかも年がもっと若かったら、ガールズバーでバイトをするだろうな。あれほど安楽なバイトはないって、実は思っている。差別や偏見と取られそうだけれど、それが僕の本音である。 

 スナックやキャバクラなんかとはまったく違うのだ。ガールズバーの子たちは、客とのアフターでの付き合いもなければ、同僚同士で客からの指名の数を競うこともないのだ。客の酒を、それが自分の苦手な酒であっても、飲むではなく、自分の好きな物を飲めるのだ。それも客の奢りで。あんな楽な仕事はないな。特別な技術も要らないのだから。 

 酒を飲んで、話し相手が欲しくなるという気持ちは分かるし、僕にもそれはある。口唇期の名残りだ。そこで話し相手を用意してくれている店がある。需要と供給がちゃんと揃っているわけだ。でも、セックスできるわけではなく、接触があるわけでもない。言葉は悪いけれど、目の前にマスコット人形が置いてあるようなものだ。僕はそこまで性的不能者ではないと自負しているつもりなのだが。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

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