1月15日:物忘れ 

1月15日(木):物忘れ 

 

 最近は物忘れや間違いが多い。今朝も財布にお金を入れてくるのを忘れてしまい、いささか恥ずかしい思いをしてしまった。頭の中を一度整理して、細かい作業をとにかくやってしまおうと思い立つ。 

 

 面接の予約が新たに三件入った。いいことだ。もっと仕事をしたい。 

ただ、不思議に思うのは、仕事が入るときは立て続けに入って、入らない時はとことん入らない、この格差だ。一体、どういうことが要因として働いているのだろう。 

 

 今日は割と忙しく、あまり本を読むことはできなかった。 

 先日購入した角田喜久雄の『花太郎呪文』を読み始める。80ページほど読んだ。相変わらず筋の展開が上手いなあと感心する。 

 専門分野では、ユング派の臨床家による逆転移に関する論文を読む。 

 

 先月の支払いが一件未払いだと連絡が入る。これもすっかり忘れていた。去年の末に振り込もうとしたのだけれど、間に合わなかったのだ。銀行が閉まってしまって、年始一番に支払おうと思っていたのを忘れていた。 

 いや、正確に言うと、12月の末に、この日に振り込もうと決めていた日があったのだ。ところがそこに面接予約が入ったのだ。その時点で僕はこれはもう間に合わないなと覚悟を決め、振り込みを諦めた。しかし、当日、予約を取ったその人が来なかったのだ。せっかく予定を変更したのに。 

 僕は急遽思い立ち、銀行に行こうと決めたのだった。行ってみると、もう銀行が閉まっていたのだ。それで、もう来年にしようと思ったのだった。 

 

 いろんなことがこんな感じだ。この日にこれをしようと決めていても、変更しなければならなくなり、別の日にその用事なり作業なりを組み込むことになる。そこでもまた変更が生じたりするし、新しい用事や作業が降りかかってくるので、訳が分からなくなるのだ。 

 仕事のこと、副業のこと、家庭のこと、それらに関連のあること、その他個人的なことなどで手一杯になっている感じがする。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

(付記) 

 変更が生じるのは仕方がないことだ。誰にもそれが生じる。しかし、あまりそれに振り回されると何とかしなければという思いも強くなる。それでも、どうにか僕は僕の人生を続けていこうと思う。 

(平成29年2月) 

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