1月12日(木):独りの重み
ようやく熱が平熱レベルまで下がってくれて、体調もよろしい。ただ、昨夕はあまり眠れなかった。ほぼ一晩中本を読んで過ごした。まあ、それまでに十分寝たから寝不足の心配はないだろうけれど。
職場に来てから、サイト作業を再開する。しばらく手を付けていなかったので、一体何がどこまで終わっているのか、どこまで完成しているのか自分でも把握できていない。それらを確認することから始める。
ブログの方も、完成はしているけれど公開していない分や、完成まで至り次第公開する分など、ここ数日分が混乱しているので、それらを読み直し、すべて完成させてから、一度に公開することにする。
それにしても、回復までになんと時間のかかったことか。サイト作業もそうだけれど、それ以外にもたくさんの作業が未消化で、いろんな雑務を先送りしてしまっている。これらを今日からこなしていかなければならない。非常に面倒なことである。
休むとその後がたいへんだということを、僕は経験的に知っている。だから年末年始も休まないようにしてきたのだけれど、ここに至って、このような結果になるとは。まあ、嘆いても仕方がない。計画を立てて、一つ一つを終わらせていかなければならない。代わりにやってくれるような人が僕にはいないのだから。これを選んだのは僕自身なのだから、誰に文句を言うわけにもいかない。
もし、僕に部下がいれば、いろんなことを部下にやらせてしまうだろう。自分でできることまで部下に任せてしまうだろうと思う。実は、これは甘えなのだと僕は思っている。その甘えを断つということも、僕が目指していることの一つなのだ。
独りで仕事をしていると、すべてが自分自身に跳ね返ってくる。毎年何がしらの跳ね返りを経験しているから、そのことはよく分かっているのだ。一日サボると、どこかで二日分しなければならなくなる。それは意外とたいへんなのである。
そう言えば、今年は珍しい人から年賀状が届いた。ある業者の営業マンで、うちにも何度か足を運んだという人だ。入社二年目になるのではなかったかな。その彼が今の仕事がイヤでイヤでたまらないと言う。早く辞めたいとまで言っているのだ。辞める前に一度うちに来て、少し話し合おうと彼には言ってあるが、来ない所を見ると、何とか続けているのだろう。下っ端なのでたいへんなことも多いのだろう。でも、会社には彼の代わりをしてくれる人や、フォローしてくれる人たちがいるのだから、少なくとも、僕よりは恵まれた環境で働いているはずである。風邪をひいたら「休め」と言ってくれるだろうと思う。
僕が開業し始めた頃、独りということがとても耐えられないと感じたことが度々あった。年々、その思いは薄らいでいる。しかし、何かの折に、独りでやることの重みを実感させられる機会に出くわすのである。今がそんな気分である。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)