4月20日:人生を無駄にせず

4月20日(火):人生を無駄にせず

 今日は定休日だ。

 午前中は家に居て、家のことをする。冬物の器具なんかをしまうのを手伝い、僕自身の身辺の整理をして過ごす。

 午後から、高槻に出る。ジャネの資料を読みたいと思ったからである。明日にしてもよかったのであるが、どっちみち今日はこの後行く所もないので、職場に出て、資料を読んで過ごそうと決める。

 職場では、何度か出入りをしたけれど、ちょっとの外出の間に留守電が入っていた。昨日予約を取られた方だ。明日はキャンセルしますとのこと。そうなるのは分かっていたので気にも留めない。

 予約の電話で8分もかかるような人はまず来ない。来る人というのはさっと話が決まるものなのだ。大体3分で終わる。5分だと微妙だけれど、それ以上になると、僕の経験ではまず来談されない。

 まあ、昨日の電話では自称ACみたいな感じの方だったので、僕のところに来ても厳しい体験をするだけだったかもしれない。何しろ、その人が信じているものを真っ向から否定するのだから、彼らにしてみれば気分のいいものではないだろう。

 人は自分がどんな人間であると信じているか、その信念でかなりその人の思考や行動が左右される。彼が自分はACだと信じていれば、彼はAC者として行動し、思考するだろうということだ。彼らはそれでないものに目指そうとするのであるが、それであると信じている限り、その試みは必ず失敗するのである。ある人がACであるかどうかは関係ないのだ。彼が自分をACと信じ続ける限り、彼はACなのである。

 この理屈はわかりにくいかもしれない。単純にして言えば、病気があるから病人というわけではなく、障害があるから障害者とは言えないということなのだ。病気の有無と病人であることとは別次元の話であるが、AC者はそこを理解しない。

 まあ、そんな話をくどくど綴るのは止そう。長くなってしまいそうだ。

 ジャネの資料というのは、図書館から借りた書籍を全ページコピーしたものである。『精神自動症』である。ふと、思うところがあって、この本に参考となるものがありそうな気がしている。全体で7章あるが、すでに3章は読み終えている。今日、この後、第4章を読み、可能ならば帰宅後に第5章を読もうと計画している。

 僕は僕の人生を生きる。今の僕が必要としているものを勉強する。それを勉強することで、僕自身が一つ豊かになり、それをまた人のために還元できるようにする。このことはAC者には理解できんだろうな。

 さて、僕の一週間は水曜日から始まるのだけれど、来週も数多くの作業をこなしていかなければならない。人生の時間を無駄にしないように、それだけを心がけよう。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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