1月19日:生を続ける 

1月19日(日):生を続ける 

 

 今日は高槻に行って事務作業や雑務をこなす予定でいたが、ローソンでの深夜勤務の終了が遅くなったので、予定を変更することになった。 

 

 深夜勤務の終了が遅くなったというのは、残業をしたわけではなく、交代で来られる早朝勤務者がワンオペなので、少しばかりサービスで手伝ってあげたというだけのことだ。 

 こういうのは無駄な仕事のように思えるかもしれない。無償奉仕になるからだ。でも、こまめにやっておくと僕の方にも利がある。パートのおばさんたちを味方につけようとすれば、あるいは風当りを和らげておこうとすれば、手伝ってあげるといい。手伝ってもらってる手前、あまり手厳しいことは言わなくなる。要するに恩着せがましいことをやってるわけだけれど、恩返し的なものは何も要らなくて、おとなしくなってくれればそれでいい。 

 面白いこともあった。7時から誰か来てくれるのかしら、とパートのおばさんが尋ねる。どうなんでしょうねなどと僕の方も答える。そういうやりとりをしていると、なんと助っ人が現れたのだ。7時から勤務することになっているとその人は言う。僕たちはまったく何も知らされていなかった。きっと、オーナーさんが手配したのだろうとアタマから信じ切っていた。 

 こうして人が来てくれて、良かった良かったと言って、さっそく助っ人さんには掃除などをお願いした。 

 すると、この助っ人さん、何か思い出したらしい。この人、実はこの近所のローソンで雇われた人だったのだ。間違えてウチに来てしまったというのだ。間違いを認めると、この助っ人さん、正規に雇われた店へ行ってしまった。 

 この人の間違いとは言え、僕たちはこの人をこき使っただけという感じがして、何とも後味が悪い。僕はその店に行ってみる。その助っ人さんがカウンターに立っていた。先ほどはこき使いましてすみません、と一言謝っておいた。ちょっとした笑い話で済みそうでなによりだと思った。 

 

 それにしても、このローソンもどうなることやらである。万年人手不足である。人が足りないのは、人が来ないからでなく、人が辞めていくからである。辞めた人の中には別のローソンで働く例も多い。要するに、ローソンの仕事は続けたいけれど、この店では嫌だということなのだ。それだけ嫌われている店ということになるか。 

 嫌われるのも当然である。一人一人を酷使しすぎである。僕も無理してシフトに入っているが、それで報われた気はしない。つまり、僕が頑張って、それで状況が良くなったりしたら、頑張った甲斐があったと思えるのだけれど、そう思えることが何もないのだ。頑張った、無理をした、でも状況は何も変わりませんじゃ報われないというわけだ。どこにも実を結ばないのだ。そのことがモチベーションを低下させているかもしれない。 

 人手不足のところに、欠勤者が相次いでいるそうである。風邪とかインフルとか体調不良者が何人も現れているそうだ。僕も先週は熱を出していたが、それでも僕は休まなかった。まあ、それも良いこととは言えないけれど、少なくともシフトに穴は空けなかった。 

 

 ローソンの仕事はそれなりに面白いと僕は感じている。いささかやりにくいところも多々あり、そういう面ではセブンの方が優れていると思っている。つまり、セブンの方は仕事がやりやすいっていう面がある。でも、やっていて面白いのはローソンの方だな。 

 面白いと感じている限り、僕はこのローソンで続けるつもりだ。もし、このまま店がダメになっていくとするなら、そのプロセスを自分の目で見届けたいと思う。 

 どうなるにしても、もうしばらくは副収入を獲得しなければやっていけないので、そのためだけに働くつもりでいる。 

 

 さて、そこから帰宅したわけだ。 

 朝食を取っていると、そのまま激しい睡魔に襲われて雑魚寝をしてしまった。 

 起きたときにはテレビで男子駅伝をやっていた。昼過ぎまで寝ていたようだ。 

 それからすぐに自室に引き下がり、論文を一つ読む。 

 その後、原稿に手を入れる。未完成の原稿を仕上げていこうと思う。仕上がったものは公開していこうと思う。こまめに公開した方がいいのだろうけれど、これはまとめてやった方が効率がいいので、ある程度貯まってからにしよう。 

 この未完成のものを仕上げるのに読む必要があったら読む。そうして読んでは書いてを繰り返す。 

 夕方、夕食を取る。昼食を抜いたたので空腹感はあったものの、食べ始めるとすぐに満腹感が襲ってくる。すぐにお腹がいっぱいになる。 

 食後、再び作業の続きをする。今日のこのブログも、その読んでは書いて作業の一環として書いている次第である。たくさんの未完成原稿がある。生あるうちに一応の完成を見たいと思っている。 

 

 こうして僕は僕自身の生を続けている。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

 

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