10月1日:値上げ 

10月1日(火):値上げ 

 

 今日から10月。気持を引き締めて新しい月を迎えよう、と意気込みたいところだが、僕の方は相変わらずあれやこれやで忙しくなりそうだ。どれもこれも中途半端になってる状況が引き続き継続しそうである。どこかで区切りをつけないといけない、どこかでしっかり方向転換しなければならない、などと思ってはいても、なかなかそのようには動けないというもどかしさもある。 

 

 さて、今日から2000品目にわたって、また値上げの波が押し寄せるという。なんでもかんでも値上がりだ。また人々の景気が悪くなるのだろうな。 

 この値上がりに対して、賃金の上昇が追いついていないという。確かにそうだ。しかし、賃金を上げればそれで良しと考えるのも問題があるかもしれない。 

 物価高騰の背景には地球温暖化も関係するからである。 

 

 例えば玉子を例にしよう。 

 この夏の暑さで、ニワトリも玉子を生まない、あるいは生む数が少ないのだという。そこで養鶏場ではクーラーをガンガンに利かして、扇風機もグルグル回して、そうしてトリが玉子を生む環境をつくってやらなければならないのだと聴いたことがある。 

 言い換えれば、自然な環境ではトリが玉子を生んでくれないというわけだ。だから人工的にその環境を作ってやらなければならないのである。それは相当な経費がかかるということだ。その経費分は販売額に反映されてしまう。要するに、その分、値段を上げざるを得ないということである。 

 

 また、いつぞやも書いたかと思うが、養殖のブリが大量に死んでいたというニュースがあった。この夏の猛暑のためである。 

 そうしてブリの流通量が減少すれば、ブリの値段が上がらざるを得ないということになる。 

 

 猛暑の他に、自然災害がある。 

 お米の収穫量が減少したことは記憶に新しいところである。新米が流通しはじめると回復してきたとは言え、その時はコンビニでさえお米が売れて品切れだったのである。流通量が減ると、値が上がっても人は買うものであるが、昨今の自然災害も温暖化や環境破壊と関連が深いのである。 

 その他、野菜や果物も影響を受ける。例年並みの収穫量が確保できないとなれば、値段を上げなければならなくなる。今年の収穫量で例年並みの収入を確保しなければならなくなるからである。農家さんも生きなければならないし、来年も仕事を続けなければならないからである。 

 

 物価上昇の原因のすべてとまでは言わないけれど、その半分くらいは地球温暖化によるものだと僕は思っている。気候や自然環境が回復すれば、それだけで僕たちの生活もかなり豊かになるはずであろうに。 

 ずっとエンジンかけっぱなしの自動車を見ると、目的もなくガソリンを消費しまくっている暴走族みたいなのを見ると、意味なく排ガスを噴出するのを止めてくれと叫びたくなる。 

 

 景気の回復自然回復足並みを揃えなければならないのだ。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

 

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