9月11日:安い国 

9月11日(水):安い国 

 

 この二日間、つまり月曜と火曜の二日ということだが、あまりまとまった睡眠を取っていない。寝てもすぐに起きてしまう。断続的に眠っている。トータルすれば十分な睡眠時間なのだろうけれど、寝たという感じがしない。そのせいもあってか、今日は終日眠かった。 

 

 朝までローソンで深夜勤務。いささか精彩を欠く。勤務中も幾度となく睡魔に襲われる。 

 帰宅して、すぐに寝る。いろいろとしなければならないこともあったのだけれど、全部後回しにして、とにかく寝る。 

 起きた時は昼近かった。尿意で目覚めた感じだ。それなりに寝たとは思うのに、まだ眠い。 

 

 今日は一日家にいた。 

 家では始終テレビがついている。ついつい何気なく見てしまう。 

 夕方のテレビでは、京都市は外国人観光客から寄付を受け付けるということを始めたといっていた。寄付は自由であり、寄付したお金がどういうことに使われるのか、その選択もできるということらしい。文化財や歴史的建造物の維持にはお金がかかるのだから、観光客から寄付を求めるのは理に適っているとは思う。それに、寄付した場合、その半額相当の返礼品がもらえるというのだから、寄付した側にも益になる。まあ、それはそれでいいのかななどと思う。 

 一方で、外国の富裕層に頼らなければやっていけないっていう事情も感じられてくる。少しひねくれた見方をすると、そうなってしまう。観光客に依存しようという魂胆に思えてくる。 

 

 きっと、外国人観光客は寄付してくれることだろう。日本はすっかり「安い国」になっているので、少々の寄付くらいはしてくれることだろう。 

 カナダの企業がセブンアンドアイホールディングス(以下7&i)を買収しようとしたが、7&i側は拒否したという。拒否の理由は買収金額への不満だった。つまり、7&i側は、自分たちはそんなに安くないと表明したわけだ。 

 でも、それは本当だろうか。カナダの企業の提示した金額の方がグローバルな観点からすれば妥当な額であるという可能性だってある。日本の企業は自分たちが思っているほど高額ではないのかもしれないのに。 

 ちなみに、カナダ企業は諦めていないそうである。いずれ、買収されるのだろうな。 

 こうして日本が「安い国」になっていくと、日本企業はすべて外国資本に吸収されてしまうのだろうな。これもアベノミクスとかいうものの恩恵なのだろう。間違った。ダメノミクスと呼ぶことにしていたのだった。 

 

 不動産でも外国人が買ったりするそうである。土地は日本の土地なのに、所有者は外国人っていう所がこれからも増えるのだろう。「安い国」日本はこうして買い占められ、その国民は賃金も上がらず、生活苦にあえぎ続けるのだろうな。 

 

 与党である自民党は何をしているかと言えば、総裁選のことばかりだ。聞こえのいい公約ばかり掲げている。国民のことは放ったらかしにしておいて、自分が当選することばかり考えている状態である。公約はぶちまけるけど、その公約の必要性を国民に問うているのか、その公約を実現するビジョンがあるのか、まあ、僕がこんなことを言ってもしょうがない。当選しちまえば公約なんか忘れられるだろうから。 

 誰が首相になろうと、日本が良くなる見込みはなさそうである。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

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