2月21日(火):もったいない休日
深夜勤務明け。そして今日は深夜勤務がない。この日をずいぶん前から心待ちにしていた。また13連続夜勤をやった。連続夜勤も慣れてきたけれど、休みの日が近づくと早くその日が来ないかと心待ちするようになっている。
勤務後はすぐ帰宅。眠れず。布団に入っては出てを繰り返す。その都度、ウトウトしたり、まどろんだりするだけだ。眠いのに眠れない。眠れたと思ったらすぐに目覚める。こういうのはよろしくないことだ。
眠れないといってすぐに薬に頼る人もあるが、僕はそうならないようにしよう。眠れないなら起きていよう。睡眠なんて無理にやることじゃない。
昼食後、外出しようと思い立つ。特に行く当てもない。とりあえず電車に乗り、川原町方面へ出る。
繁華街は人が多い。確かに外国人が多い。中国だけでなく、インド辺りから来られたのだろう人たちもよく見かけた。
この辺りに来ても、特に目的もない。とりあえず、僕がよく行く古書店を覗いてみた。本は買わなくてもいいんだけれど、覗いた手前、500円だけ買う。そのうち読んだらいいし、読めなかったらそれでもいい。
もう一軒、古書店を巡る。実は欲しいと思う本が何冊もあった。今度買おう、いつか買おう、そう思えるだけで将来の展望が生まれるような気がした。
その後はひたすら歩く。歩きながら、あれこれ考える。サイトやブログのことも考える。ブログも一週間をまとめて書こうかとも思った。日々のことを書くのではなく、一週間で経験したこと、残しておきたいものをまとめれば、週に一本書けば済む。それでもいいかもしれない。
さて、お店もたくさんある。入りたいお店もない。食べたいものもなければ、欲しいものもない。どこかでお茶でもと思っても、そそられるお店がない。帰るか。
帰りの電車では本を読んで過ごす。駅を降りて、買い物してから帰る。食料品に若干のおつまみを買う。家にウイスキーがあるので、今日はそれをチビチビやろうと思った。
映画を観て、その後、テレビを何気なしに観る。つまみながらウイスキーを啜る。
「ちゃちゃいれマンデー」を見た。この番組を見るのは久しぶりだな。関西人はせっかちだ、というのをやっていた。相変わらずだ。こうして見てると、僕はせっかちではないようだ。関西人のやってるせっかちな行為のほとんどを僕はしていない。
この番組で面白い場面があった。関西人がどれだけせっかちかを検証しようという。そこで早押しクイズを出し、どれだけお手つき(つまり問題文の提示完了前にボタンを押してしまうこと)するか、関東人と比較しようという。
結果は案の定といったところだ。関西人の方がお手つきする数が多かったわけだ。でも、これは本当に「せっかちさ」の比較・測定になっているだろうか。早とちりを比較していることになっているかもしれない。あるいは、「早押しクイズ」というゲームへの適応の度合いを調べていることになっているかもしれない。心理学の世界でこんな検証の仕方をしたらひどい目に遭うこと間違いなしだ。
まあ、バラエティ番組でやってることにいちいち目くじらを立てなくてもよろしいのであるが、あの程度のことで人の何かが検証できるなどと信じ込まれても困るものだ。
その後は、今日買った本を紐解いて過ごす。せっかくの休日をこんなふうに過ごしたのはもったいなかったかな、
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)