11月10日(金):万引き心理を考えたい
深夜勤務明け。今日はセブンの方だ。帰宅して朝食をとり、仮眠する。昼には起きて準備をし、高槻に出る。今、高槻の職場にてクライアントを待ってる状態である。
コンビニの方はトラブル続きだ。セブンの方では棚卸の結果、雑誌の数が合わないときている。ローソンの方はポケモンカードが一箱数が合わないときている。他人の店だ、考えないようにしよう。
コンビニなんて、万引きし放題だろうと思う。つまり、万引きしやすい環境が整い過ぎているのだ。万引きされているとすれば、それは店側の方に要因がある。
商品の数が合わない場合、検品その他の要因も考えられる。これもシステムに問題があるのかもしれない。セブンでは雑誌の検品、返本もするが、なかなかコンピューターの出来が悪いのである。特に数字の入力だ。1冊なら「1」と打ち込まれるので問題はない。2冊なら「2」と打ち込むが、それが「1」に戻ってしまわないか確認しながら進めなければならないのである。そこが「2」のままであることを確認して、次の本を入力する。
僕が以前やっていたころ、つまり1997年から2005年頃までのことだけれど、当時はこんなに煩雑ではなかった。いくつかの点では現在の方が作業も簡略化されているけれど、入力などは割とスムーズにできたものである。雑誌の数が合わないなんてことは経験しなかった。
コンビニが万引き対策しようとすれば、まず店舗の構造から変える必要がある。万引きのことなんか考慮せずに店を作っているとしか僕には思えないのである。
まず、売り場のゴンドラを低くすること。客の頭が見えるくらいの丈にすることだ。そして、死角をなくしていくことだ。
防犯カメラなんて無意味だ。店員がモニターを見れる状況にないのだから。それなら鏡の方がいい。つまり、今まさにこの瞬間に店員から見られているという状況を作らないといけないわけである。防犯カメラを活用しようとすれば、レジカウンターでモニターが見れるようでなければいけない。事務所でしか見れないという状況ではよろしくないように思う。
万引きの機会を減らすには、店員が店内を常に巡回しているくらいがいい。だから人手がいることになる。それも仕事をする人間が欲しい。
セブンの方では、僕は個人的には人手は要らないと思っている。仕事しない木偶の棒みたいなスタッフは不要だ。仕事をする人間だけを雇うようにしてほしいものだ。手が空いて(本当はこんな時間はない)も、レジカウンターでお喋りしているようなスタッフは不要である。手が空いたら店内を巡回するくらいの意気が欲しいものである。
まあ、コンビニのことなんか考えないでおこう。
でも、万引きというのは考えてみたいテーマではある。いつぞやも僕の考える万引き論みたいなのを展開したことがあるけれど、僕の考え方はあまり一般的ではないようでもある。それならそれでも構わないので、僕は自分なりに考えてみたいとも思う。
万引き犯を捕まえることよりも、万引きしにくい状況を創る方が建設的だと僕は考えている。だからどういう人が万引きをするかということには興味がない。心理学やってるくせにそういうことに興味がないのだ。万引きをする心理よりも、万引きしにくい心理の方を考えてみたいと思う。
とは言え、これを考える時間的余裕が今はなさそうだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)