6月29日(木):財布を忘れる人
今日はめちゃくちゃ忙しい。朝までセブンでバイトして、帰宅後寝て、起きて家のことをして、それからまた短時間の仮眠をとって、今晩のバイトに備えている。その前にブログだけでも書いておこうと思い立ち、こうして書いている。一日がバイトだけで終わってしまうことが腹立たしいからだ。
昨晩のバイトは面白い場面にも遭遇した。
僕が出勤すると、レジでスタッフが客に絡まれていた。スタッフがレジを離れる際に「レジ休止中」といった札をカウンターに立てかける。コンビニなどで見たことがあるだろうと思う。あの札を巡ってのちょっとしたトラブルだ。まあ、よくある話でもあるのだけれど、レジに品物を持っていったら休止中などと札が出されていたら不愉快に思う人もあるだろう。その類の話だ。
僕は彼らの間に入った。よく店に来る客だ。たいてい酔っぱらっておる客だ。「情性発揚型」の人だなと、僕は前々から思っていた人だった。こういう人は、最初にお詫びをして、その後、少しばかり世間話でもすると機嫌を直してくれるものだ。酔っ払いが絡む時、まずまずの確率で、それは話し相手が欲しい場合がある。だから少しばかり話し相手になってやると相手も満足してお帰りになられるものだ。今回もそれでなんとかなった。
もう一つ、昨晩、財布の忘れ物があったらしい。事務所に置いてあった。これは今日にでも取りに来られるかもしれないなと思っていたら案の定だ。深夜に「財布忘れてなかったか」と駆け込んできた男性客がいた。「なんや、あいつの財布かいな」と思った。
彼は財布があったので安心したようであったが、中身はごっそり抜き取られていたとのことだ。僕はそんなこと知らない。警察にでも訴えたらよろしい。
ところで、その男性客だけれど、この人は夜中の遅い時間に来て、タバコと飲み物を買っていかれる。外でタバコを喫いながら飲み物を飲むのだ。そして、吸い殻と飲み物容器をその辺に捨てていかれる人だ。やっぱり、と僕は思う。
最近僕は一つのことを検証中なのだ。検証中などというと大げさかもしれないけど、その辺にゴミをポイ捨てする奴は財布などの忘れ物をする、ということを調べている最中なのだ。もう少し説明した方がいいな。
つまり、こういうことだ。買い物をして、店頭なんかで飲食する。それはいいとしよう。飲食が終わる、つまり目的を果たしたわけだ。そこでゴミをポイ捨てする人とゴミ箱まで捨てに来る人と、緊張緩和する箇所が異なるわけだ。ポイ捨てする人は目的を果たした時点で緩和しているのだ。ゴミ箱まで捨てに来る人は、目的を果たした後も緊張がまだ続いているわけだ。
これをレジでの支払い場面に応用してみよう。買い物をして、お金を払う。そこで目的が果たせたことになるのだけれど、ポイ捨てするような奴はそこで緊張が緩和されてしまう。だから財布を忘れたり、お釣りを取り損ねたり、あるいはカードの類を紛失したりということをやらかすのだ。ゴミ箱まで捨てに来る人は、そこで緊張を緩和せず、最後まで緊張を持続させる、つまり、お釣りを財布に仕舞い、カードなども仕舞い、財布を仕舞う、その一連の工程が終了するまで緊張が持続しているわけだ。
結論、ゴミをポイ捨てする奴は財布を忘れる。僕の中では確定だ。
さて、くだらないことを書いていないで、今晩の勤務に向かうとするか。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)