12月9日:買ってはいけない1 

12月9日買ってはいけない1 

 

 僕がこうして書いているブログを電子書籍化したいという人たちがいる。やるなら勝手にやればいい。でも、これを読んでくれている人たちに伝えたい。もし、僕のブログが電子書籍になっても、決して買ってはいけない。彼らはけっこうな値段で売り込もうとしている。でも、僕のサイトを開いてくれれば、僕のブログなんて無料で読めるのだ。高いお金を払う必要はない。無料で、自由に読んでくれたらいい。 

 そもそも、僕のブログが金になるなんて思ってもいないし、そんなつもりで書いてきたのでもない。それどころか、こんなものにお金を払う価値があるのかと自分でも思うのだ。彼らが何百部売ってみせると豪語しようと、僕は精一杯それに対抗するつもりだ。だから、良識のある方々へ伝えたい。僕のブログなんてお金を払ってまで読む必要はないし、支払った金額に値するだけの価値もないということを知っておいて欲しい。 

 かつて、僕のクライアントだった人の中に、僕が本を書いたら買うと言ってくれた人たちがいた。そこまで僕を慕ってくれたことに深く感謝する次第ではあるが、買ってくれたとしても、儲かるのは業者なんだ。今回の電子書籍化の話でも、売上の9割は業者が持っていくのだ。僕の懐には1割しか入らないという計算だ。儲かるのは彼らであって、僕ではない。 

 僕を信頼してくれて、僕を支援するつもりで一冊購入しようと思う善良な方々もおられるかもしれないが、売れても収益は彼らの方に入るわけだ。買ってくれた人たちにとって見ず知らずの人たちが儲けるだけなのだ。だから買わない方が賢いのだ。僕はそういう人たちの善意を踏みにじりたくないと思うから、ここに明記しているのだ。 

 そもそも、僕は文筆業で生計を立てているわけではないのだから、僕の書いた物が一つも売れなかったとしても、なんら困らない。僕は好きで書く。書いた物は自由に読んでくれていい。それで儲けようとも思わない。第一、文章だって目を当てられないし、内容に至ってはひどいものだ。きちんと構成して書くこともないし、思いつくまま、行き当たりばったりで書いているものばかりだ。こんなものにお金を払ってもらったとしたら、僕の方が罪悪感に襲われてしまう。だから、買ってくれない方が僕は幸せなのだ。売れてしまった方が、僕にとっては苦痛なのだ。 

 それに彼らの販売手段がどういうものかが分からないというのも不安の種だ。変なことをしでかすのじゃないかと、正直のところ、そう思っている。書いたのは僕だ。でも販売するのは彼らだ。そこに僕は一切関与していない。だから後になって苦情を僕に言ってこられても、それは筋違いというものだ、もし、購入して、苦情を述べたいのであれば、その人には販売業者を教えるから、そちらを相手どって喧嘩してくれると僕が助かる。つまり、「こんなの下らん、金を返せ」と僕に言われても仕方がないので、直接業者に訴えて下さいということだ。 

 繰り返します。僕のブログを買ってはいけない。このサイトを開いてくれればいつでも読めるのだから、しかも無料で読めるのだから、お金を払ってまで読まなくてもいい。購入したとしたら、それは間違いなくあなたの損失になる。だから止めておいた方がいい。また、購入しても、儲かるのは業者であって、僕ではない。僕を支援しようと思われるのであれば、むしろ買わないで欲しい。僕がわずかの小銭を懐に入れることよりも、読んでくれている人が損失を被ることの方が、僕にははるかに重大問題だ。そういう人たちに損失は与えたくない。だから、決して買わないこと。僕は今日からこれを連日繰り返して言うつもりだ。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

関連記事

PAGE TOP